過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

Profile

September30

Author:September30

Visitors Counter

Search form

2016年06月15日

2016/06/15  中庭のある生活

中庭のある生活

T06pro795-blog2.jpg

石の中庭
Haute-ville, France



アパート探しが続いているこの頃、ようやくこれは、と思う物件に行き当たった。
さっそく申請料と頭金をうったのはいいが、ここに決まる確率は半々というところだろうか。 というのは、われわれの前に一組の借り手がすでに興味を示して同じ手続きをやっているので、彼等がほかのアパートに決めないかぎりこちらの番が回ってこないのである。
このアパートは市の歴史的建築物に指定されているというどっしりとした古いビルの1階にあり、そのビルはデイトンのダウンタウンを抜ける大きな川の畔に建っている。
まず1階というのが気に入った。 ビルの表玄関から重いガラスのドアを開けて守衛室の前を通り、感じの良い画廊を思わせる広いロビーを抜けて、二基のエレベーターの方へ歩いて行き、その横の通路へ入ると突き当りにこのアパートのドアがあった。 エレベーターを使うこと無しに簡単に外への出入りができるのが気に入った。 ビルの裏口から外へ出るとそこには大きな川が流れていてちょっとした公園のようになっている。 川に沿って散歩道とバイクルートがあった。 ビルの表玄関からは劇場やコンサートホールや飲食街までほんの数ブロックで、簡単に歩いて行けるのも、長いあいだ遠ざかっていた都市生活をエンジョイできそうだ。

われわれの見たこの1階のアパートは小さなコートヤードに面していて、L字型に配置されたどの部屋からも窓の外には石畳の中庭が見えて、水の出ていない噴水さえあった。 そこには鉄製の丸いテーブルやチェアーが幾つか置いてあり、部屋の中から見るその光景に、一瞬ヨーロッパのどこかの町にいるような錯覚を覚えた。 担当者の話ではここに降りてくる住民はほとんどいないそうだ。 庭への出口のドアは部屋のすぐそばにあるから僕ら専属の中庭のように使っていいと言う。 ラップトップを持ち出せばここで仕事もできそうだし、女房もイーゼルを組み立ててここで絵を描くという想像さえできた。


ビルの経営者からの連絡を待つあいだ、わが家では家の整理が進んでいる。 といっても気の遠くなるような大作業で、あい変わらずのろのろだ。 でもこのアパートが決まれば一大奮起できるかもしれない。



ブログランキング→にほんブログ村 写真ブログ 一眼レフカメラへ
スポンサーサイト