過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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2016年07月17日

古い手紙や書籍など…

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ものを処分するなかで一番頭を悩ませたのは古い手紙と書籍類だ。
手紙の方はまだ楽だった。
ともすれば感傷的になる心を鞭打って容赦なくどんどん捨てた。手紙なんて保存するのに大した場所を取るわけでもないのにそうしたのは、 新しい生活を始めようとしている自分にはもう必要がない、過去はもうその全部が胸の中に収まっている、とこれはコメント欄にムーさんが書いていたのとまったく同じ気持ちだった。

ところが本となるとそうはいかない。
処分しないで保存しておきたい本が思ったよりもずっと多かったが、このフランクリンの世界文学全集はその中には最初は入っていなかった。 立派な装丁のこの本は70年台の貧乏の時代に、毎月1冊ずつ取り寄せたもので全部で40冊ほどある。 途中で止めてしまったのでもちろん全巻が揃っているわけではない。 どの本もまるで昨日買ったばかりの新品に見えるということは、あまり開かれたことがないということになる。 引っ越しで持ち運ぶにはあまりにも重すぎるし、今後こんな古典を改めて読むことは自分にはもう無いだろうということもあって、誰かに貰って欲しいと思ったが欲しがる人が周りに誰もいなかった。 図書館にでも寄付するしか無いかなあ、と思いながらその一冊を手に取ってパラパラめくってみると、至る所にすばらしい挿絵が入っていたのを思い出した。 一冊一冊が違うアーチストでそれぞれスタイルも大きく違い、絵を見るだけでも実に楽しい。 この挿絵だけでも保存する価値はある。と思い直して箱に詰めていった。
新しい住居に落ち着いたら、この絵を1冊ずつ丹念に見ていくのが楽しみだ。





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