過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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2016年08月16日

2016/08/16  朝の散歩

朝の散歩

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川辺りの並木道




朝の散歩
なんて洒落たことを、生まれてこのかたやったことがあったろうか?
絶対になかったと自信を持って言い切れる。
それが新居に移ってから、ほとんど毎日やるようになった。
とはいっても僕が一夜にして粋な風流人に変身したわけではなくて、それにはちゃんと2つの理由があった。

一つは犬の散歩。
以前の家なら柵に囲まれた裏庭に出してやれば、犬が勝手に自分で用を足していたのが今度はそうはいかない。 1階のアパートだから簡単に外に出れるとはいっても、それでもパジャマのまま外に出るわけにはいかずちゃんと着替えてから犬を連れ出す。 前の家なら下手をすると昼すぎまでパジャマのままで机に向かっていたのにくらべると、着替えることで生活に区切りがついて、さあ1日の始まりだといやでも自覚するということを発見した。 そしてそれはまんざら悪い気分ではない。 いかにだらだらと区切りのない生活を長年続けてきたかを、殊勝にも反省している自分に気がつく。

朝の散歩をやるようになったもう一つの理由は、喫煙だった。
前の家では2階の角に小さなサンルームがあって、両側の窓を開け放したその場所が僕の喫煙室になっていた。 何度もブログの記事にした隣家のしだれ桜をすぐ目の前に眺めたあの部屋だ。 (今回の引っ越しでこの部屋の窓ガラスを掃除したら、なんともまあゲエっとするほど汚れていた)。

今度越してきたアパートはビル全体が禁煙というわけではないにしろ、部屋の中で煙草を吸わないとすると一々外に出なければならない。 中庭なら簡単に出れるけれど、残念ながらここは禁煙となっている。 それで仕方なくビルの横手のドアから駐車場に出ると、そこから川べりまではほんの30メートルほどの距離だから、ついそちらへ足が向いてしまう。 鉄柵にもたれて川を眺めながらゆっくりと煙草を吸っていると、昼間ならいろんな人がそこを通る。 犬を連れて散歩する人、ジョギングの若いカップル、バイクに乗った老人、子供連れの家族、そしてカートに家財道具を詰め込んで押しているホームレスらしい人もいた。 その誰もが僕を見て例外なくハイとかハローとか声を掛ける。 フレンドリーという点では前に住んでいた住宅街とは比べものにならない。

というわけで、喫煙は一々外に出なければならないから、座りっぱなしの状態が中断されて立ち上がって歩くという運動を強いられることになり、これも悪いことではなかった。 それと当然ながら煙草の数が減った。
でもこれじゃあ、冬は大変だなあ。 それまでにきっぱりと煙草を止められるかしら。
たとえ煙草を止めたとしても、パイ公の朝の散歩は止める訳にはいかない。 雪が積もった冬の朝の散歩には、今まで履いたことのなかったブーツも必要になりそうだ。





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