過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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2016年10月25日

2016/10/25  大統領選挙

大統領選挙

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11月8日の大統領選挙がすぐ目と鼻の先へ迫っている。
連日のテレビのニュースはどのチャンネルに回しても、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの対決に絞られていて、世界中で起こっているほかのニュースは影を潜めたような感がある。
今回は、トランプというめちゃくちゃな候補者がメディアに格好の話題を提供しているおかげで、過去の大統領選挙とは比べものにならないほどの大騒ぎになった。

それにしてもまあ、トランプという男は次から次へといい加減な嘘八百を堂々と吐き続けて、その嘘がバレても絶対に謝ろうとしないで逆に開き直っているのには、立派なものだと感心さえしてしまう。 選挙運動中の候補者の演説の内容をファクトチェッキング(事実確認)をするのはメディアの役目なんだけど、クリントンでさえ演説の中で数字や人名や地名などのエラーが13%もあるという。 ところがトランプにいたってはその数字が80%以上となっていて、しかもその大半は単なるエラーじゃなくてまったくの事実無根だというから呆れる。
このところ話題になっているのは、彼に性的なハラスメントを過去に受けたという女性が次々に出てきて、きのうは11人目の被害者がテレビでインタビューをしていた。それに対してトランプは11件の事実を完全に否定して、すべてが彼を陥(おとしい)れるための政治的な陰謀だと断言している。

こんな書き方をすれば、今回の選挙でアメリカ国民から圧倒的に支持されるのはクリントンに間違いないような印象をうけるのに、事実は必ずしもそうではないところが実に不思議なことだと思う。 この二人の支持率がかなり接近していて、テキサスやフロリダなどの州では逆にトランプがクリントンを抜いているというのが、僕にはどうしても理解できなかった。
つまり国民の半分近くがトランプを支持していて、その中核をなしているのは労働者階級で大学教育を受けたことのない白人の男性だそうだが、中には女性や黒人やラテン系の人たちも多いという事実には驚いてしまう。 女性や黒人やラテン系の層に対して、トランプは偏見の姿勢を示唆しているにもかかわらずである。

メディアによると、従来の政治や政治家に飽き飽きした国民がトランプというエンターテイナーに新鮮な魅力を見出したと解説しているが、トランプの演説を聞いているとその内容や口調や動作についアドルフ・ヒトラーを思い出してしまうのは僕だけではないだろう。 ヒトラーが持っていたカリスマをトランプも確かに備えているようだ。

アメリカ市民じゃないから選挙権を持たない僕は黙って事の成り行きを眺めるしかない訳だけで、いやもし選挙権があっても必ずしもクリントンの政策を全面的に支持はしないだろうけれど、トランプが大統領になればアメリカは危険な状態になるのは確実だと思っている。 これは日本にとっても危険なことだ。
もともと僕は民主党の予選で頭からバーニー・サンダース候補にすっかり惚れ込んでしまい、彼のキャンペーンに少額の寄付を数回にわたってしたほどだった。 クリントンを抜いて民主党代表となってほしく、自分に選挙権が無いことをこれほど残念に思ったことは、8年前のあのオバマの選挙でさえ感じたことがなかった。 思えばサンダースの出現は現在のアメリカの状態では10年早すぎたのかもしれない。
あとは、クリントンの勝利を願うばかりである。


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