過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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September30

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デイトン・アート・インスティチュート (最終回)

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GARDEN SEAT, 19th century

Chinese
Qing dynasty (1644-1911)










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DANCING HORSE, 7th century

Chinese
Tang dynasty (618-907 A.D.)










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WINE BOTTLE, 17th century

Korean
Chonson dynasty (1392-1910)










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LILIES, 1981

Yoshiko Ishikawa
Japanese (born 1929)










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MOUNT ARIMA IN SETTS PROVINCE, 1858

Utagawa Hiroshige
Japanese (1797-1858)










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SHINAGAWA : DEPARTURE OF THE DAIMYO, c. 1833-1834

Utagawa Hiroshige
Japanese (1797-1858)










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MISHIMA : MORNING MIST, c. 1833-1834

Utagawa Hiroshige
Japanese (1797-1858)










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KANBARA : NIGHT SNOW, c. 1833-1839

Utagawa Hiroshige
Japanese (1797-1858)










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JOSENJI TEMPLE AND BUDDHA, c. 1830-1850

Utagawa Hiroshige
Japanese (1797-1858)










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NO.2, SHINAGAWA : VIEW OF THE STATION FROM GOTEN-YAMA, 1855

Utagawa Hiroshige
Japanese (1797-1858)










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THE FALLS AT AOIGAOKA IN THE EASTERN CAPIAL, c. 1833

Katususika Hokusai
Japanese (1760-1849)










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ONIWAKAMARU FIGHTING THE GIANT CARP, c. 1825-1830

Utagawa Kuniyoshi
Japanese (1797-1861)










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GO PLAYERS, 19th century

Japanese
Meiji Period (1868-1912)










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Dayton Art Institute

Founded in 1919
Designed by Edward B. Green
Modeled after the Villa d'Este near Rome and Villa Farnese at Caprarola in Italy


美術館の真ん前を我が物顔に走っているインターステート75号線が、見ての通り美観を損なうことこの上もない。 このハイウェイがデイトンの産業の発展になくてはならないものだとわかっていても。
昔は美術館の裏側にあたるギリシャ正教会と共に、川のほとりの美しい風景になっていたと想像できる。


(終)






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デイトン・アート・インスティチュート (3)

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PORTRAIT OF AN AMERICAN INDIAN CHIEF, c. 1900-1910

Joseph Henry Sharp
American (1859-1953)










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PORTRAIT OF A DAUGHTER OF DEITERICH BROMSEN, c. 1632

Michael Conrad Hirt
German (c, 1615-after 1694)










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THE BEAUTY OF FINISTERRE, BRITTANY, c. 1890

Henry Mosler
American (1841-1920)










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LANDSCAPE WITH THE BIRDS, 1620

Roclandt Savery
Flemish (1576-1639)










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DANCING GIRL, c. 1863

After Jean-Leon Gerome
French (1824-1909)










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SUNDOWN : RETURN OF THE CATTLE, 1897

Leon-Augustin Lhermitte
French (1844-1925)










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BLISSFUL HOURS, 1885

Samuel Richards
American (1853-1893)










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LANDSCAPE, 1919

Soren Emil Carlsen
American (1853-1932)










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STACKS IN CELEBRATION, 1954

Charles Sheeler
American (1883-1965)










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THE FRUITS VENDORS, c, 1937

Alfredo Ramos Martinez
Mexican (1871-1946)










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RAIN AND REFLECTION, 1962

Julian Stanczack
American (born Poland, 1928)










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〈前景〉
LOST AND FOUND, 2003

Alison Sarr
American (born 1956)



〈背景〉
EMBROIDERY FROM UZBEKISTAN, 2008

Janet Fish
American (born 1938)





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デイトン・アート・インスティチュート (2)

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END OF THE TRAIL, 1918

James Earle Fraser
American (1876-1953)










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NOTES IN THE CITY, 1954

Fernand Leger
French (1881-1955)










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WATERLILIES, 1903

Oscar-Claude Monet
French (1840-1926)










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DINNER AT THE CASINO, 1906

Gaston La Touche
French (1854-1913)










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STILL LIFE WITH APPLES AND GRAPES, c. 1878

Edward Edmondson, Jr.
American (1830-1884)










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HIGH NOON, 1949

Edward Hopper
American (1882-1967)










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UNTITLED, 1977

Willem de Kooning
American (1904-1997)










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STUDY HEADS OF AN OLD MAN, c. 1612

Peter Paul Rubens
Flemish (1577-1640)










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BOY WITH DOG, c. 1860-65

Charles Soule, Jr.
American (1834-1897)






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デイトン・アート・インスティチュート (1)

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ODALISQUE WITH MAGNOLIAS, 1923

Henri Matisse
French (1869-1954)


ダウンタウンに引っ越しをしてから美術館がうんと近くになった。
裏の川へ出ればすぐ川向うに見えるイタリアのヴィラ風の赤い屋根の建物がそれである。 橋を渡れば歩いても簡単に行ける距離だ。 だから最近はカメラを下げてよくここへ来る。 館内は特別展以外はいっさい撮影自由だから、気に入った絵や彫刻を遠慮無く撮影しているうちに、自分のコレクションがどんどん増えていく。

問題は撮った写真をフォトショップに現像して作品を再生する時に、比較すべきオリジナルが手元にないことだった。 エッチングやスケッチならもともとモノクロだからそれほど困ることはないが、油絵などのペインティングだと自分の記憶にあるオリジナルの色を想像するしか無い。 ところがその自分の記憶ほど当てにならないものはないから、結局はあれこれ試行錯誤のあとで自分の気に入った色にしてしまう、という原作者が知ったら卒倒してしまいそうな恐ろしい芸術的冒涜を犯しているのである。

だからここに載せた一連の美術品は、デイトン美術館のコレクションではなくて僕自身のコレクションということになる。










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STILL LIFE, 1946

Giorgio Morandi
Italian (1890-1964)










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THE BULL, 1946

Pablo Ruiz Picasso
Spanish (1881-1973)










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BULL IV, 1973

Roy Lichtenstein
American (1923-1997)










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BREAD AND WINE, 1932

Niles Spencer
American (1893-1952)










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PORTRAIT OF A WOMAN, 1872

Marry Cassatt
American (1844-1926)









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THE DEAD CHRIST, c. 1500

Attributed to Cristoforo Solari
Italian (Active 1489-Died 1527)









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THE PIGEON TOWER AT BELLEVUE, 1890

Paul Cezanne
French (1839-1906)









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THE CLOCK TOWER, VENICE, c. 1760

Francesco Guardi
Italian (1712-1793)










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BET I GET HIM, 1921

Grace Carpenter Hudson
American (1865-1937)










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THE SONG OF THE NIGHTINGALE, 1895

William-Adolphe Bourguereau
French (1825-1905)










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ARAB CARAVAN, c. 1860

Adolf Schreyer
German (1828-1899)





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帰国のお知らせ

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雪のカーディナル
By Green Eyes



4月に日本に帰ることに決めたあと、スケジュールを作成した。
飛行機の切符もすでに取った。
おおまかに言えば、まず郷里の米子に1週間、大学の同期会で新潟市と佐渡島に数日、そのあと東京に数日という日程なんだけど、その東京での短い滞在期間にブログでふだんコメントをやりとりしている人達と一晩会えるチャンスを作ることにした。

場所は渋谷のハチ公前のビルの中にある 『ぷん楽』 にしようと思う。
数年前の帰国の時に、仲間が数人でミニ同期会をここでやってくれて、畳の座敷のある個室を借りてくれた。 その時の悪くない印象が記憶に残っているのである。 出てきた料理もなかなか良かったような気がするけど、正直に言って料理なんてどうでもいいというのが本音だ。 静かで落ち着いて話ができて安ければ、どこでも構わないと思っている。

ところがはてさて
早めに予約を入れたいの思うのだけれど、誰が何人来てくれるのか、あるいは誰も来てくれないのか、そのへんがまったく見当がつかない。
そこで皆さんへのお願い。
よし出席してやろう、という奇特な人はその意思を表示してください。
皆さんの中にはそんな4月なんてずっと先のことなんかわからない。 第一、それまで生きているかどうかも定かじゃないのに。 なんて言い出す人もいるかもしれないが、それは僕もまったく同じだから、少なくとも 「会いたい」 というその気持だけでも知っておきたい、とまあそういうわけです。

だから、お互いにそれまで生きているということを前提として、出席できる人は非公開コメントで知らせて欲しい。
なぜ非公開コメントかだって?
それはね、いったい誰が来るかわからないところにスリルとサスペンスがあるじゃない?

あ、そうだ。
期日は4月の15,16,17あたりだと思ってください。 (16日はイースターサンデー)

ああとうとう皆さんに会えると思うと、若者のように胸がうち震えてる。
ほんとだよ。
こういうのを 「千載一遇」 というのだろうなあ。




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寒くない日は街を歩こう (最終回)

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コーヒーショップ
Ohio Coffee Company


街を歩き廻っていてコーヒーが飲みたくなる。
ここのダウンタウンには酒の飲めるところは無数にあるが、コーヒーショップはうちから歩いて行ける距離には2軒あるだけで、そのどちらもフレンチプレスのちゃんとした旨いコーヒーを飲ませる。
今日足を止めたのはそのうちの1軒で、僕の行く銀行の1階のロビーに入っていた。 ここではサンドイッチやキッシュやサラダなどの軽食も出しているので、ランチ時間には周りのオフィスの社員たちでけっこう混むのが、午後の遅い時間になるといつ行ってもほとんど人が居ない。 ひっそりとしている。 自分だけのこの静かな空間は、本を読んだりラップトップを開いて店のワイファイでブログの編集などをするには最適の場所となる。 以前は同じことを、引っ越す前の家のすぐ近くのスターバックスでやろうとしたが、あそこは人の出入りが多くガヤガヤと音もうるさく、まったく落ち着かないのでそのうちに行くのを止めてしまった。

今日ここに来てみると店の表にアンティークの自転車が2台置かれてある。
誰かが乗ってきたのじゃなくてこれは店内のデコレーションだろう。 訊いてみるとやはりそうで、店のオーナーの髭面のおじさんが、よくぞ訊いてくれましたとばかり説明してくれる。



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見ての通り赤い方が紳士用、青い方が婦人用というわけだが、両車とも製造されたのが1800年代の終り頃だという。 ピカピカに磨かれて完璧に手入れがされていて、タイヤに空気さえ入れればちゃんと乗り回せるそうだ。
このミスター髭面のように自転車のコレクションをやる人はこのデイトンの町にはけっこういる。 それというのは、この町で生まれたあのライト兄弟は最初は自転車屋をやっていたからだ。 この兄弟がそのうち自転車の製造では飽きたらなくなって、空を飛べる機械に手を出したのが、世界の航空史の始まりとなったからである。 この町の住民は飛行機の歴史はデイトンから始まったと胸を張って世界に誇ってきた。 それと同時に自転車に対しても並々ならぬ親しみを感じているのに違いなかった。
そのライト兄弟の自転車屋はこのコーヒーショップからは歩いてもそう遠くない所にあった。 建物はもう無くなってしまったけれどその跡にはちゃんと石碑が建っている。 そして自転車屋そのものはそっくりそのまま町外れ(といっても車でほんの10分ほどの所)のカリロン博物館へ移された。





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寒くない日は街を歩こう 5

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町裏のアブストラクト


廃墟の壁だとか、打ち捨てられた古工場の何百という壊れた窓ガラスとか、路面に車が押しつぶした空きカンだとか、そのままで面白い絵になっているのを見るとつい撮らずにはいられない。 誰でもやるクリシェだと知りながら。
これもその1つ。
カメラのファインダーを覗きながらどこでどう切り取るかをあれこれ考えることで、抽象絵画の創作に参加しているという楽しさが湧く。 こんな画像を思いきり大きく伸ばして、それも生半可なサイズじゃなく室内の壁一面を占めるようなミューラルにしたらインテリアとして悪くないなあと思う。

ミューラルのインテリアと言えば、僕らのアパートメントの分厚いメタル製のドアを開けて室内に1歩足を踏み入れた人は、そのままわが家のリビングルーム立っていることになるのだが、まず正面の窓と窓との間の壁に架かっている大きなモディリアーニの婦人像が目に入るだろう。 それから回れ左をして今入ってきたドアを閉めようとすれば、左側の白壁一面に架かっている抽象画が嫌でも眼に飛び込んでくる。 アクリリック・ペイントで描かれたその絵はミューラルと呼ぶほど巨大ではないにしてもそれでも 2.5m x 4.5m ほどのサイズである。
それを見ると大抵の人が 「ええっ? これってジャクソン・ポロックのオリジナル?」 と驚く。
「そうだよ」 と僕はニヤニヤしながら答えることにしている。
モディリアーニはもちろん良質のコピー。 でもこの抽象画の方はれっきとしたオリジナルである。 ただし作者は友人のディックで彼が若い画学生の時に描いた試作の1つを、ある時仲間内のポーカーで僕がバカ勝ちした時に彼のスタジオから略奪してきたものである。






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By Dick Stacey (1967)







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寒くない日は街を歩こう 4

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The Neon Cinema



巨大で殺風景な駐車ビルに囲まれて、申し訳無さそうにひっそりと生存するこの小さな建物が、デイトンのダウンタウンでたった1軒の映画館だと言えば、誰もが驚く。
一昔前まではそうじゃなかった。 大きな映画館が3軒もあった。 サイズとしてそれほど大きいとはいえないデイトンのダウンタウンの、お互いに歩いてすぐの距離にこの3軒があった。 その中の1軒が前に紹介したヴィクトリアで、これは舞台芸術のシアターに変身することでちゃんと生き残り、あとの2軒は郊外のモールへと逃げていったのだ。

このネオン・シネマは数人の映画オタクの若者たちがパートナーを組んで営業しているそうで、中へ入るとさらに2つのシアターに分かれていて、右が140の座席を持つ大(?)シアター、左が座席70の小シアターとなっている。 上演フィルムは最新のアート系の作品からインディーズ自主映画や古い名画がほとんどで、ハリウッド製の大衆向けヒット映画などはまずここには来ない。 だからいつ行っても観客はまばらで、これで商売になるのかとつい余計な心配をしてしまう。 観客層は当然ながら学生やシニアの知識人らしき人たちで占められていて家族連れとか若いミーハーなどはまず見られない。
ところが先日ここで観た今話題の Manchester By The Sea は大小両シアターで上演時間をずらしてやっていたが、僕らが行った遅い時間にも珍しく席は1つ残らず占められていた。 開演前にパートナーの1人が壇上に現れて挨拶をした所によると、この2週間は両シアターが完全に満員だったそうだ。 客席から大きな拍手が湧く。 常連だけが行くバーやカフェがあるように、ここはそういう人達のための映画館なのだろう。

僕がこの映画館を好きな理由はもうひとつあって、それはリクライニングの座席のクッションが他のどこの劇場よりも実に座り心地がいいのである。 それだけじゃなく、太った人でも楽に座れるように贅沢に幅が取られているから、両隣りの観客と肩やヒジがぶつかることもない。 前後のスペースもゆったりしていて座席を後ろに倒せばウーンと言いながら両足を前に伸ばせる。 飛行機で言えばエコノミーとファーストクラスの違いである。
上記の Manchester By The Sea は上演時間が2時間20分と長かったが、ちっとも苦にならなかった。 苦にならなかったのは良い座席のせいだけじゃなくて、映画自体が秀逸でまったく時間を忘れてしまったせいもあるけど。







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家族に気に入られなかった遺影

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Martha Louise Beall (1927-2017)



これは義母のマーサが亡くなる6日前の彼女の誕生日に僕が撮ったもので、今まで何十年もの長いあいだに数知れず撮った彼女の写真の中で、僕としては一番好きなポートレートの1つとなった。
ところが予想に反して、女房をはじめ一族の中で誰もこの写真を欲しがるものがいない。 義父が亡くなった時のポートレートは全員に切望されて何枚もプリントしなければならなかったというのに。
その理由はわかるような気がする。
このポートレートにはマーサのあの 「優しさ」 が出ていないからだ。 それに幸せな表情とは決して言えない。
カメラの非情なレンズが偶然に捉えてしまったのは、死をすぐ目の前にして、多勢の家族を離れて一人で旅立とうとしている一人の人間の複雑な表情だった。 それは悲しみともとれるし諦めともとれる。 また強い決意の現れともとれる。 ここには大家族に囲まれながら深い孤独の淵に沈む彼女があった。 ふだん周りの誰に対しても別け隔てなく優しくいつもニコニコと笑顔を絶やさなかった彼女を見慣れた家族にしてみれば、辛くて今さら見るに忍びないのだろう。
にも関わらず、僕はこの写真が好きだ。

もし本人のマーサが見たら、まちがいなく気に入ってくれると思っている。










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