過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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おれの拳銃は素早い

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Downtown, Boston USA


中学から高校にかけて、僕はミステリー(探偵小説)に凝っていた頃がある。 
江戸川乱歩や横溝正史も読んだことは読んだけど、それよりも僕はどちらかというと外国モノの方が好きだった。 ことに僕はダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーにはぞっこん惚れていてそんなアメリカの小説を日本語訳ではなくていきなり原語で読めたのは、まだそれほど英語の力が無かった僕にもわりと楽に読めるほど、ハードボイルド派と呼ばれた彼らの文章は簡潔で短くて解りやすかったからだ。
そんな一連のミステリー作家の中にミッキー・スピレーンという作家がいた。 ハメットやチャンドラーほど文学性は高いとはいえず、世界的な知名度もそれほどではなかったにしても、ドライで行動的なマイク・ハマーという名の探偵が、大都会の裏の世界をクールに動き回る小説は、日本の片田舎に住む少年には十分に魅力的だった。 そのスピレーンの書いた “My Gun is Quick” の表紙の写真を今でもよく覚えている。 つまり上の写真のようなぐあいだったのである。 その頃はまだニューヨークはもちろん、東京さえも見たことのなかった十代の子供にとって、その表紙の写真は魅惑的な大都会には、冷たい残酷な世界が潜んでいることをそれとなく警告してくれたようだった。

そしてずっとずっとあとになって、僕自身がそんな大都会の裏側を見るような世界に足を踏み入れることになるなんて、想像もできないことだった。 もっとも僕は探偵のマイク・ハマーほどヤクザでもタフでもなかったけどね。 たとえばこんな世界だったんだ。  『ストリップ小屋のピアノ弾き』 

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コメント:

* ハードボイルド

中学生の頃からレイモンド・チャンドラーやミッキー・スピレーンの小説を読みあさっていた自分を思い返しました。
勿論自分は和訳されたハヤカワ文庫でしたけどね。
今こんなにも活字を読まなくなった自分に驚いています。
2011/09/29 [G-Mac] URL #Hb8WYnzA [編集] 

* Re: ハードボイルド

G-Macさん、スピレーンはともかく、チャンドラーはそのほとんどが映画になってますよね。
つい先日もたまたまテレビで見せていた 『Long Goodbye』 をまた見てしまいました。私も活字を読む量が確実に減っているようです。
2011/09/29 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

おすすめの本を英語で読んでみようと思います。
September氏の人生も、なかなかハードボイルドだと思いますよ。

私はロアルド・ダールとポール・オースター、そしてドラゴンタトゥーの女などのスウィーデッシュサスペンスが好きです。
2011/09/29 [micio] URL #O/XG6wUc [編集] 

* 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011/09/30 []  # 

* Happy Birthday!!

September30さん、

お誕生日 おめでとうございます。

熟成したワインの芳香のように素敵な写真&エッセイのブログ、
これからも楽しみにしております。

実り多き一年でありますように。
2011/10/01 [けろっぴ] URL #ok7oinrE [編集] 

* Happy Birthday!!

あら、日付は日本が基準だったのですね(笑)
失礼しました。
でも、September30さんと私がいる所は、
まだ9月30日ですから...ね。
2011/10/01 [けろっぴ] URL #ok7oinrE [編集] 

* Re: No title

micioさん、

『ドラゴンタトゥーの女』 は続編も含めて私も楽しみました。
2011/10/11 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: Happy Birthday!!

けろっぴさん、いつも素敵なコメントをありがとう。
またひとつ歳をとりました。
これから1年、よろしくお願いします。
2011/10/11 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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