過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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パーティの天才、アメリカ人

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宴たけなわ
Pittsburgh, Pennsylvania USA


アメリカで暮らしていると、アメリカ人というのは実にパーティの好きな人種だということがよくわかる。 たとえば、主人の誕生日だとか息子の卒業だとか就職だとか仕事の昇進だとか定年退職だとかフットボールの決勝戦だとか新居の紹介だとか奥さんの絵が入選したとか猫の病気が全快したとか、まあなんであれ理由があればすぐ人を招いてパーティをする。 いや理由など何もなくても、「久しぶりに集まろうや」 とかといってメールや電話で誘いが来るのはしょっちゅうである。 パーティ好きなのは何も家庭を持つ社会人とは限っていなくて、親の金で大学へ来ている学生たちもそうだ。 僕は二十代の後半にアメリカに渡ってもう一度学生生活を繰り返したのだけれど、毎週金曜日になると今夜は誰のパーティがどこであるという噂の二つや三つは必ず耳に入る。 パーティのハシゴなんてのは当りまえで、次に行ったパーティでさっき見たばかりの顔にまたそこで会うことは珍しくなかった。

アメリカ人は高校や大学の頃からそうやってパーティ術というか社交術の基礎を固めるから、社会人になってからはその成果が花を開く。 われわれ日本人がとてもじゃないけど敵(かな)うわけはないのである。 そんな場所に日本人が数人姿を見せると、たいていの場合は日本人同士でかたまってしまう。 果敢にもアメリカ人の群れの中に入っていって 「やあやあ」 と話しかけるというような場面はまず絶対といっていいほど見たことがない。

そんなことを言っている僕自身だって、実はパーティは苦手なほうだった。 いやほんとうはどうしようもないほど苦手なのだ。 といって、僕の場合は群れを作るような日本人も周りにいないから、いつもなるべく目立たない会場の隅のテーブルにひとりで席を取って、眼の前のパーティが進行する様をまるで芝居の舞台を眺めるように観覧しているだけであった。
そんな僕を放っておかないのが親切で礼儀正しくてパーティ上手なアメリカ人たちだった。 わざわざ僕のテーブルまでやって来て、ていねいに挨拶を交わしたあと軽い会話がしばらくのあいだ続く。 それがけっこう次から次へとやってくる。 顔見知りの人もいればまったくの初対面の人もいた。 なかにはすぐそばに立って、前の人の会話が終わるのをじっと待っている人さえいた。

そんな光景を見ていたアメリカ人の友人に皮肉られたことがある。
「まるで映画を見ているようだったよ。 シカゴやニューヨークから来たマフィアのファミリーが、ジャポネ・マフィアのゴッドファーザーに、入れかわり立ちかわり次々と伺いを立てる場面さ」



"Godfather"
Music by Nino Rota




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コメント:

*

はい、私はアメリカ人ではありませんが、パーティー大好き人間です。
礼儀正しいアメリカ人も良く分かります。

次回はうちでパーティーしましょう!
2011/12/07 [ばけねこURL #FXrcM1hg [編集] 

* Re: No title

ばけねこさんのパーティならどんなことがあっても参加しましょう。
でも納豆だけはご主人と同じでだめですから。 念のため (笑)
2011/12/07 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

佇まいがディオ・パードレ然としていたからではないでしょうか。
かっこいいですね。
このパーティの写真もかっこいいです。

私はパーティに行くと、相当変わった人に目をつけられて捕まるので困ることが多いです。
例:中国語を話し中国について熱く語るイタリア人、平家物語が大好きで琵琶法師のような格好をして琵琶を弾くアイルランド人etc.

話しかけられて、それでは少しと付き合っていると、いつの間にか他の人々が距離を置いてこちらを珍しそうに眺めている、、、 という悲しい状況に何度か陥りました。
だから嫌いなのです。

アメリカならば、少しは状況が違うのかもしれないですね。

*最近は毎回コメントしてしまっています。すみません。コメント投稿が顕著な場合は、煮詰まっているときです。
2011/12/07 [micio] URL #O/XG6wUc [編集] 

* Re: No title

micioさん、そういう変わった人との共通点がmicioさんにあるのでしょうね。アメリカのパーティならもう少し分別をわきわえた人が多いのかもしれません。でもそれは逆に言うとどうしようもなく退屈なのです。だからたまに自分と話が会う人にパーティで出会うと、周りを完全に無視して夢中になってしまいます。
でもほとんどの場合、私はパーティというのは途中で早めにそっと抜け出すことが多いようです。親しい者同士のパーティならもちろん別ですが。

コメントは毎日でもしてください。 たとえ煮詰まっていない時でも。 いつも楽しみにしているのですよ。
2011/12/08 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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