過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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12月のクイズは思わぬ結果に・・・

2006mexico037-blognew.jpg

もっともっと
Puerto Vallarta, Mexico


実はちょっと困ったことになってしまった。 寄せられた幾つものタイトルを読むと、ユーモラスなもの、空想に富んだもの、説明を読んではじめてその意味がわかったものなどある。 そして投稿してくれた人のほとんどがタイトルだけではなくて、そこへ行き着くまでの過程を丁寧に説明してくださったので、それを読んでいるとどれも 「なるほどなあ」 と思えるのである。
同じオブジェクトを見ても人によっての感じ方がちがう、ということは十分に予想していたつもりだけれど、ここまで多様だとは思っていなかった。 写真の作者である僕の情感にすごく近いものもあれば、あっと思うほどかけ離れているものもあった。 そして僕は思った。 そのなかのどれが正しくて、どれが適当でないなどと、作者にも誰にも言う権利などないのだと。
この中に僕が好きだと言えるものはある。 でもそれをもし僕が選択してしまえば、選択されなかった人たちがこの写真に持ったフィーリングはどうなるのだろう、と考える。 何よりも大切なのはその個々のフィーリングであって、それに比べれば僕の好き嫌いなどどうでもいいのだ。 僕の写真を見て、誰かが何かを感じてくれる。 それがいちばん大事なことなんだ。
  
芸術作品は (というのも恥ずかしいんだけど) 完成して一たび作者の手を離れると、そこから作品の一人歩きが始まる。 作者が表現しようとしたものを、もし見る人や読む人や聴く人に感じてもらえないとすれば、その作品は未完成なものか、あるいは完成した失敗作かのどちらかにちがいない。
そういう意味で、今回のクイズは僕にとってとても良い勉強になりました。

というような理由で、今回のクイズは正解者なし、というよりも全員が正解、ということにしたい。
そして抽選で二名を選ぶことにしよう。 その結果は、『ハリネズミ』 さんと 『アンリ』 さん。

皆さんが創作したタイトルは・・・

* 『空を護る』
* 『ホームランボール取れるかなあ』
* 『たーすーけーてー』
* 『さあ、イカロスをうけとめるんだ!』
* 『神父様、転職訓練中』
* 『いかないで』
* 『蜘蛛の糸』
* 『神よ、雨を降らせたまへ』
* 『空の遊具へ』
* 『ヤシの木の精』


最後に、この写真を撮ったときの僕は何を感じていたかを書いておきたいと思う。 
 
この写真に 『もっともっと』 という原題をつけたのは、この奇妙な衣服を着た生き物が自分に与えられたささやかな幸福に満足せず、飽くこともなくさらに何かを掴みとろうとしている。 そこに人間の「浅ましさ」というか「哀しさ」のようなもの、そして醜い「欲望」のようなものを僕は感じた。 ハシゴの先端まで登りきってしまったあとは、その先はどこにも行きようがないのに、それでも貪欲に諦めない。 そこに僕は自分自身の姿を見たような気がした。



『ハリネズミ』 さん、『アンリ』 さん、おめでとう。
住所氏名を非公開コメントにして送ってください。
お好きな写真を指定することを忘れないように。
数日経ってもご返事のないばあいは棄権として次の方を選びます。

 
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