過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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好奇心について

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好奇心
Somerville, Massachusetts USA


幼い子供の好奇心ほど旺盛なものはない。 子供を持ったことのある親なら誰でも経験することだろう。 僕の二人の子供たちも、ことあるごとに "What's that?" を一日中繰り返すのはうるさいほどだった。 子供にとっては目に入るものすべてが目新しく、そのフォマットされたばかりのハードディスクのような純真無垢な脳に、次々と新しい知識を蓄積してゆく。 そしてしばらくして "What's that?" がだんだん聞かれなくなると、そのあとは知識の取捨選択を自分で判断するのだろう。

歳を経るにしたがって好奇心は少しづつ減っていくようだ。 他の人たちは知らないけど僕自身はそうだった。 中年の頃までには何を見ても聞いてもあまり感激するということがなくなり、新しいものへの好奇心も影を潜めてしまう。 皮肉なことに、新しい情報を取り入れるのに現在ほど便利な時代はない。 以前なら本屋を漁ったり図書館へ出かけて時間をかけて調べなければならなかった知識が、今はインターネットで即座に手に入る。 我々から見ればすばらしいことだけど、新しい世代の人たちにとっては当たり前のことだから、あまりありがたいとも思わないかもしれない。

僕の脳のハードディスクもすっかり老巧化してしまい、あとどのくらいもってくれるのか。 
肉体がその存在を停めるときに脳も死んでしまうのはいいけれど、身体が生きているのに脳が先に死んでしまうというのは、実に恐ろしいことだと思う。

これからは、"What's that?" をできるだけ繰り返しながら生きてゆきたいと思っている。

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コメント:

*

私は、何で生きてるか、一言で言いなさい、って言われたら、
好奇心
かもしれません。

よく、子供っぽいっていわれます。
2012/03/14 [ノーテンキ] URL #6moyDOY6 [編集] 

* Re: No title

ノーテンキさん、それはすばらしいことですよ。これから私もそれを習います。
2012/03/15 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

こんにちは

写真を始めてから自分にこんなにも好奇心があったのかと
ものすごく驚いています。
知らなかった世界に興味が持てた事に幸せを感じます。
でも新しい知識を手に入れるのに
体と頭がついていかないのは困りものですけど(笑)
2012/03/15 [キキURL #PDFQKA4U [編集] 

*

好奇心が衰えるというより、自分の気持ちが変わることのほうが恐ろしいです。
あんなに好きだったのに。あれは絶対だと思ったのに。

飽きっぽいほうではないのですが、いっとき熱に浮かされたように夢中に追い求めてそしてお腹がいっぱいになって、あるとき急に情熱が色褪せていく過程は一種のホラー映画のようだなと思います。
2012/03/15 [micio] URL #O/XG6wUc [編集] 

* Re: No title

キキさん、こんにちは。
好奇心の強い人には写真は最強の道具かもしれませんね。
私はよく思うんですけど、写真はほかのアートと違って半分がカメラという科学と同居しているので、それは避けて通るわけにはいかないのですね。機械の好きな私はそれ自体が魅力の一つなんですけど・・・
2012/03/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

micioさん、実は私もまったくその通りなんですよ。子供のころの蝶の採集もそうだし、あれほど熱中した木工への情熱もどこかへ消えてしまったし、それ以外に数え切れないほどあります。でもあれはあれでよかったのだ、と思うことにしました。
我を忘れて何かに熱中できるということは、それができない人よりはずっと面白い人生を送れます。
今もまた、熱中しているものがあるのですが。
2012/03/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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