過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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Buon giorno!

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斜塔の下で
Bologna, Italy


最近またイタリア語を始めた。 数年前二度目にイタリアに行く予定をたてた時、10ヶ月ほどかけてかなり入れ込んでイタリア語を勉強した。 そのおかげでフランスほど英語の通じないイタリアでは、僕の稚拙なイタリア語がけっこう同行者たちに重宝がられた。 ところがいったん旅行から帰ってくるともうイタリア語を話すチャンスもなくて、そのまま錆びついてしまっていた。 そのことが口惜しくて、ある日ふと思いついて書棚からピムズラーの32枚のCDを取り出して、また最初からやり始めたのだった。
いざ始めてみると、語彙など忘れている部分が多いのにもかかわらず、聴きとるほうが前よりもずっと楽になっているので、それだけ身に付いていたのだろうとちょと気をよくした。

再びイタリア語を始めて改めて強く感じたのは、なんという簡潔な言語だろう、ということだった。 たとえば 「俺、ランチを食べに行くよ」 と言うのは英語だと "I am going to have a lunch" と7語になるのに、イタリア語では "Pranzo" と1語ですんでしまうのは実に小気味がいいほど簡潔だ。 主語が絶対に省略されることのない英語と違って、イタリア語は主語を言うかわりに動詞で人称がわかるし、英語のようにすみからすみまで理論的に表現しないところは、日本語と似ているところがある。 そのうえ発音だって徹底してメリハリが利いているからわかりやすい。 まったく僕向きの言語だと言える。

前回の旅でボローニャにお住まいの Yspringmind さんに会った時に、僕のイタリア語はセンスが良いと褒められたのはお世辞だろうと思うけど嬉しかった。 そういえば彼女と知り合ったのはボローニャの情報を探していて彼女の 「ボローニャに暮らす」 というブログに行き着いたんだけど、そのおかげで自分もブログを始めるなんていう結果になってしまった。 
今でも彼女のブログを読むたびに、ああもう一度行きたい、とたまらなく恋焦がれてそれが今回イタリア語をまたやりなおす動機になったようだ。
ボローニャに暮らす」 はイタリアに住む一日本女性が日々の暮らしを素敵な写真と味わいのある文章で淡々と綴るすばらしいブログです。


神と話をするときはスペイン語
女性にはイタリア語
男性にはフランス語
そして
馬と話すときにはドイツ語を私は使う。
Charles V


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コメント:

*

チャールズ5世、日本語を話すときは誰に対してだろう?って考えてしまいました。魚かなぁ… それともロボット?
2012/04/10 [わに] URL #- 

*

私もyspringmindさんのブログが好きでよくお邪魔していました。赤が美しいしっとりした写真と優しい言葉で、ブログを見ているときは浮き世を忘れることができました。(笑)
で、私も彼女のブログからSeptember氏のブログに飛んできたわけです。
2012/04/10 [micio] URL #O/XG6wUc [編集] 

*

私も同じくyspringmindさんのブログからここに来ました。
人のご縁とは不思議なものです。

イタリア語を復習すると、イタリアが恋しくなりませんか?
私などは行ったことがないのに、心のオアシスになってます。
2012/04/10 [ばけねこ] URL #FXrcM1hg [編集] 

*

20代のころ、せっかくイタリア人の友人がいたのに、彼女が日本語に堪能だったのをいいことに全然イタリア語を習得しようとしませんでした。それをこの年齢になって激しく後悔しています。
言語は文化やそれを支える思想や思考の流れを支える屋台骨ですね。異なる言語を学ぶ時、その言語でなければ表現できないものを「ああ!」と感じる瞬間が度々あります。
関西に越してきた時、いわゆる「関西弁」には世代・地域・性別・属する社会的階級や職業によって大変細かいバリエーションがあると知り、その複雑さに舌を巻きました。漫才で一般的になったような関西弁は誰も話していません(笑)

私はいわゆる文系なのですが、仕事柄、特許明細書という日本語としては最悪・最低な文章に接していたため、文章を味わうのを楽しめなくなってしまいました(^^;
児童書や小説を読んでいて、曖昧で、感覚的で、オノマトペを効果的に使ったフレーズなどに出会うと、その美しさに頬を打たれたようにはっとなります。
チャールズ五世がもし日本語を知っていたら、草花と話すのに使ったのではないかしらん。
2012/04/10 [nico] URL #KqigePfw [編集] 

* Pranzo

日本でも東北秋田では「どさ?」「ゆさ。」というのがあるというのを思い出してしまいました。
「どこへ行くのかい?」「お風呂に行くのだよ」
本当かね?
2012/04/10 [G-Mac] URL #Hb8WYnzA [編集] 

* Re: No title

わにさん、語学に堪能だったチャールズ5世は現代なら日本語も話したかもしれません。 でも英語を話さないわけはなかったと思うのに、この引用に英語が入っていないのはなぜでしょうね。
2012/04/10 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

micioさん、そういえばあなたはマドリッドから日本へ帰る途中でボローニャでyspringmindさんに会うはずだったのに、あんなことがあって実現しなかったのですね。
2012/04/10 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

ばけねこさん、そうでした。最初に頂いたコメントを今でも覚えています。たしか2008年だったでしょうか。

私のイタリア語の勉強は、イタリアというよりヨーロッパを恋して妄想に生きるための手段と言ってもよいかもしれません。 (フランス語ができないので)
私は最近は日本へばかり行っているのであちらへ行くチャンスがなかったのです。
2012/04/10 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

nicoさん、生粋の江戸っ子だった谷崎潤一郎は後年あれほど関西の文化や人情を愛して、結局関西に移り住んでしまったのは私などにはわからない理由があったのでしょう。私の郷里は関西に近くありながら私は関西をまったく知りません。

私の日本語は長く英語圏で暮らしてきたせいか、できるだけきっちりと正確にすべてを表現しようとしているのに気がつきました。もっと言葉を省いて含蓄のある日本語特有の日本語が書ければいいなあ、と思うのですが・・・

チャールス5世が日本語を知っていたら日本人的な感覚で花鳥風月を愛したかもしれませんね。
2012/04/10 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: Pranzo

G-Macさん、あはは、それは面白い。 語の響きがまったくイタリア語じゃないですか。
ちなみに、"Sa?" は「君知ってるかい?」 で "So" は「俺知ってるよ」
秋田では小学校でイタリア語を教えるべきです。
2012/04/10 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

september さん、こんにちは。
あなたが再び伊語の世界に戻って来て嬉しいです。かつて仏語から伊語に転向した時、周りには伊語などやる人はいませんでした。伊語をやってると言うと、イタ公の言葉なんて、と軽蔑されました。仏語との落差は非常に大きかったのを感じました。そして……。
2012/04/11 [pescecrudo] URL #/plE8HKU [編集] 

* Re: No title

ペさんがイタリア語をやっていたのをよく覚えています。 私が上京してきたばかりの時でした。 イタ公の言葉だなんて軽蔑はしませんでしたが、私はフランス語にぎゅうぎゅう言わされていたのです。もっと早く転向すればよかった。
2012/04/12 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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