過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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September30

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海を恋う

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僕の心は貝の殻
海の響きを懐かしむ

Hilton Head, South Carolina, USA


サウスキャロライナのヒルトンヘッド島に住むカークとMJの夫妻が、今年の夏はまた遊びに来ないかと言ってきてくれた。
昨年は行かなかったから、前回行ったのがもう2年前になるなと思ってアルバムを見たら、最後に行ったのは3年前だったと分かって、時の経つ速さに今更ながらに愕然とする。いつでも何度でも遊びに来てくれていいと彼等は言ってくれるのは嬉しいけど、なにしろ車で12時間かかる距離だから気軽にじゃあ行くよという訳にはいかない。飛行機で飛べば簡単だけどそれができないのは、犬の面倒を数日ならともかく1週間以上も見てもらうのは、近所に住む息子にも知人にも頼みにくい、というのが理由だった。

アメリカ大陸の真っ只中で海も山もなく、あるのは川と湖だけの平らな土地に住みついてからもう25年も経ってしまった。
それで時々、海を見たいという衝動が訳もなく湧いて来ることがある。それなのに山を見たいとはあまり思わないのはなぜだろうか。日本で子供の頃から海にも山にもあんなに近く暮らしていたのに。
たぶん、山というものが自分の中へ中へと沈静していく世界なのに比べて、海を見ているとその先に広がる茫々と果てしない世界が、過去だけではなく強く未来に向かって僕を惹きつけるのかも知れない。



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風に吹かれて
Hilton Head, South Carolina, USA


ボストン時代には大西洋を見晴かす海岸沿いの町にアパートを借りていたこともあって、朝な夕なに海を見ていたというのに、今では海までの最短距離が1000キロ以上というそんな殺風景な場所で生きているのが、最近いよいよ嫌になってきている。
南の島から』のような世界がどこかに存在するというのに。




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コメント:

* 坂をくだって海を見に行く人々

Septemberさん、

オハイオだと、エリー湖の湖畔まで車で走って、目の前にどーんと広がる湖の前で思いっきり息をすっても、(当然)あの香りは味わえませんよね。

一昨年、南三陸のボランティアに参加し、キャンプ場(公園)に寝泊りしていたころのことです。仮設住宅は高台にあり、キャンプ場はそれと浜の途中に位置してました。テントの横のベンチで朝ごはんを食べていると、朝もやのなか、多くの方が浜辺にむかって坂を歩いて下っていくのが目に入り、固くなったパンがのどにつまり、じゃなくって胸がつまりそうになったのを思い出します。

数多くの人々の命、家屋、生活を奪ったのは津波であり、海そのものはそれまでと変わらないふるさとの一部なのでしょうか。僕にとってのふるさとの海は、玄界灘。かろうじて日本海の南の果て。
2014/05/01 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

*

私の耳は貝の殻・・・ジャンコクトーですよね。
小学生の時この詩に出会いました。
どうやら私は貝の殻の耳を持っていないらしく、
特に夏の海は苦手です。
海風に吹かれるとだるくなり肌が日焼けで火ぶくれて頭痛がしてくる体質。
あ~なさけない。
でもイメージとしての海は大好き!
だって魚座だもん。
2014/05/01 [ムー] URL #qiVfkayw [編集] 

* 5月1日

に海の話ですか。気が早いけど、でもなんだか夏のことを想像できてなんとなく嬉しい一枚です。私の今年の夏は日本になりそうです。最後に夏の日本は6年前くらいなので、今から恐怖でしょうがありません。
2014/05/01 [inei-reisan] URL #pNQOf01M [編集] 

* Re: 坂をくだって海を見に行く人々

Novemberさん、

水泳をしていてもあの塩辛い海水を味わわないと満足しなくて、川や湖で泳ぐと何となくもの足りない、
という奇妙な習癖を私は長い間持っていたものです。
淡水の中では何となく身体が汚れるような錯覚に襲われるのですね。
ましてプールなんていうのは問題外で今でも泳ぎたいという気さえ起きません。
そういえば日本海の水はとくに辛かった、という記憶があるけど科学的な根拠があるのかどうか?

海は時々怒りに狂って恐ろしいことをするけれど
大昔から自然の脅威にさらされて生きることに慣れてきた日本人にとっては
それでもふるさとの一部、生活の一部なのだと思います。
身内の人達を無残に奪い去っていった海を憎むことは彼等にはできないんじゃないか
なんと思っていましました。

2014/05/01 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* september3030@live.com

ムーさんは、
骨の髄まで都会っ子なんですよ。
昔、田舎から東京の大学へ出て来た時の私には
ムーさんのような都会の女性が、お城に閉じ込められたお姫様のように見えて
憧れると同時に可哀そうだと思ったのを思い出しました。(笑)
その根底には自分が田舎者、という劣等感があったのも確かです。

海の響き、潮の匂い、裸足で踏む砂の感触。
ああたまらなく懐かしい。
子供の頃、刺されないように足袋を履いて海に潜ってウニを獲ったのを思い出します。
でもその海が怖いと悟ったのは溺れかけた經驗を持っているからです。

http://blog1942.blog132.fc2.com/blog-entry-591.html




2014/05/01 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: 5月1日

inei-reisan さんのように若い年代の人には
5月になって夏の話をするのが気が早いと思うかもしれないけど
私には、時というものが恐ろしい速さで過ぎて行くという事実が
もう身に沁みているのですよ。

今年の夏は日本ですか?
いいなあ~。
私もそうしたい....
2014/05/02 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

では是非とも日本にいらしてください。
ミストサウナ地獄の日本の夏を一緒に分かち合いましょう。

真夏の日本でワールドカップを開催したら、ヨーロッパ勢全滅なのになあ。
2014/05/02 [micio] URL #O/XG6wUc [編集] 

* Re: No title

micio さん、

またそういう戦意を喪失させるようなことを言う!
すっかり忘れていたあの湿気が多くて下着が肌に貼り付くようないやな感覚や
汗かきの私は自殺したくなるようなあの気持悪さを
思い出してしまったじゃないですか。

わかりました。
日本行きは秋にしましょう。
2014/05/02 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

平らな土地に住み着いて二ヶ月目、海の音や匂いが恋しいとも思いつつも、外を見ると柔らかい色合いの花がたくさん咲いており、四季のある、ここも良いものだと思う今日このごろです。
私は今年も日本には帰れそうにありませんが、何時でも帰れるものならば、やっぱり秋がいいな。春はお天気も信用出来ないし、なにしろ私は花粉症。京都に紅葉狩りに行きたいな…と、夢ばかりは広がりますが、いつの日になりますことやら。

東京で開催のオリンピックの屋外競技では日本圧勝?
2014/05/02 [わに] URL #- 

* Re: No title

わにさん、

われわれ中西部にすむ人間たちにとっては
カルフォルニアは他州というより他国の感が強いというのを
ご存知でしたか?
そのくらい距離も遠く気候も人の気質も違うのでしょうね。
その代わりここには厳然とした四季があります。
せめてそれを思いきり楽しんでください。
2014/05/02 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014/05/04 []  # 

*

鍵コメさん、はじめまして。

前から私のブログへ来て頂いていたということですが
今までどこに隠れていたんですか? (笑)

今度初めてアメリカへいらっしゃるそうですが
ヨーロッパからアメリカを訪れる人、とくに日本女性が
アメリカに何を感じるのか、すごく興味があります。
ぜひ教えて下さいね。
2014/05/04 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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