過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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ジョージとその影


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ジョージ
Dayton, Ohio USA



僕には3人の義弟、3人の義妹、そしてひとりの義姉がいる。
というのはわが Green Eyes は8人の兄弟姉妹のなかの上から2番めの娘だからだ。 その全員が結婚をしてその相手がいるということは、その数がたちまち倍になってしまう。 すると義弟が6人、義妹が6人、義姉と義兄がひとりづつ、となる。 さらにそれぞれのカップルに0~3人の子供がいるから、その結果は恐ろしい、せんだってのクイズのような状態になってしまう。
僕をのぞいてもちろん全員がアメリカ人である。 だから in-law (姻戚)である彼らがよく僕のことを out-law と呼ぶのは、僕が外国人だという意味でジョークになっているわけだけど、それだけの理由でもないようなところがある。 アウトロー(無法者)的に生きてきた僕の性格や半生を彼らは長い間にある程度見抜いてしまったようだった。

8人もの兄弟姉妹とその配偶者がいれば、その中にはお互いに仲のあまり良くない関係もできるだろうと思ってしまうが、ところが彼らは互いに驚くほど緊密度が高くて仲が良い。 これは珍しいことだった。 この8組のカップルのうち1組をのぞいた7組が地域内の至近距離に家庭を持つので、なにかあるとすぐ集まってしまう。 年に数回の祝祭日に全員が集合するのは当然としても、誰それの誕生日だとかですぐに何組かが集まってしまうので、僕は3回に1度くらいしか顔を出さないようになってしまった。 何しろ僕はアウトローだから。

ジョージはそういう義弟の中の一人である。 (つまり、ジョージの奥さんはわが Green Eyes の妹なのだ)。
ジョージのお父さんというのは、この町のラジオ局でアナウンサーやニュース解説者として一生を捧げた町の名士的な存在だった人で、名前を言えばその年代の古い人達なら今でも覚えている人が多い。 ジョージはそれを受け継いだのか、若い時にテレビ局のアナウンサーとなり、時にはヘリコプターに乗って交通情報を送ったりしていた。 後年になると顔の広いのを買われて営業の方を担当していたが、つい最近リタイアをした。
アナウンサーをやったくらいだから深くて響きのあるなかなかセクシーな声の持ち主で、それはいまでも変わらない。 教会の聖歌隊でもう長年歌っているが、今年もこれからクリスマスにかけてあちこちから声がかかってきて忙しくなると云っていた。

そういえば、
彼の家族がメリーランド州の中都市に住んでいたことがある。 ジョージはそこの町にあったテレビ局のニュースキャスターとして赴任していたのだ。 訪ねていった僕をオートバイの後ろに乗せてくれて山の中を走り回った。 あれはもう30年ちかくも昔になってしまった。 その時の写真は僕の個展にも出たし、古い写真集にも入っている。



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