過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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動物好きの絵描きさん 16 サル

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By Green Eyes
Calligraphy by Kuniko R


猿といえば思い出すのは、動物ではなくてサルというあだなの少年だった。
小学校の時の同級生である。 別に顔が猿に似ていたわけではなくて、むしろ可愛い顔をしていた。 サルと誰かが付けたのはたぶん、彼の名前がマサルであったうえに、色白の彼が興奮したり怒ったりすると顔が真っ赤になるところからだったのだろう。 成績は中くらいで暴れん坊だった。 子分と呼ばれるような数人の子どもたちにいつも取り巻かれていて彼はそのボスだった、 僕が彼とは最初から相容れなかったのは、このサルのグループが弱いものいじめをするからだった。 彼らの犠牲になるのは貧しい母子家庭の子だとか、ひどいビッコをひくおとなしい子だとか、成績が悪すぎていつも先生に叱られる子だとかだったから、仲間も子分も持たない一匹狼だった僕は、いじめの現場へ棒切れを持って飛び込んでいって彼らを蹴散らしたことが何度かあった。
当然ながら猿グループの僕への報復は執拗だったが、正面から挑戦してきたことは一度もなくやり方が陰険だった。 どうでもいいようなことを先生に告げ口したり、廊下ですれ違う時にわざと身体をぶつけてきたり、僕の運動靴を隠したり、講堂で朝礼の時に後ろから僕の腰を押して列を乱させて先生に叱られるように仕向けたりした。 僕はすべて完全に無視した。

ある時、国語の宿題で自由作文を書かされたことがあった。 僕が提出したのは題名を忘れてしまったけど、猿の童話だった。 ある森に住む猿たちの中に、生まれつき片目で鼻の潰れた醜いけどとても気の優しい猿がいて、ボスをはじめ周りのサルたちからいつも意地悪をされていた。 ある時そのボス猿が漁師の仕掛けたイノシシの罠にかかって片足をもぎ取られてしまう。 もう木に登ることもできなくなったボスに愛想を尽かした猿たちは、ボスを捨てて隣の森へと移って行った中で、醜い猿だけは彼のそばを離れず、怪我の介抱をしたり食べ物を集めてきたりしてやる。 そしてボス猿の怪我が良くなったあと、誰もいない森の中で二匹の猿はお互いを助けあいながら仲良く暮らす。 というような他愛ない物語だったと覚えている。

クラスの子供達の前で先生がこの作文を読み上げた時、何人の子供がこの寓話に気がついたのかはわからないが、先生にはたしかに解っていたに違いない。 その童話は学校文集に載せられて全校の児童たちが読むことになったのだけれど、それ以後、猿グループの弱い者いじめがピッタリと止んだのである。 サルと僕はそのあと仲良しになるということもなくて、廊下ですれ違うと彼はいつも眼をそらせた。
あの、サルと呼ばれた少年はどうしているのだろう?
中学まではいっしょだったのに、高校が違ってからはもう顔を見たこともなかったような気がする。

***
 
申年の特徴

●甲申 (きのえさる) 昭和19年 平成16年

この生れの人は、王猿または智恵猿といいます。 非常に才能に富んだ猿です。 統制力と権威に富み、一方において感情が鋭敏で、警戒心が強く用心深い。 そのため正しい者まで疑いをかけ、そしりを受けやすい。 理性を忘れず、感情的にならないように注意しないと、運勢の弱いとき部下や目下の者に倒されることがあります。 怒りっぽくて人に頭を下げることをきらいます。 子供については苦労が多いようです。

●丙申(ひのえさる) 昭和31年

この生れの人は、赤猿または火猿といいます。 外見も内心も赤く火のように燃えている人です。 ときにはその燃え方があまりにも強いため位負けします。 欲が深く、我が強く、おしゃべりな人が多い。 感情にもろく、安請け合いをして後で後悔することが多い。 何事も上調子になりやすく、心底からの交際が出来ないため、人に好かれにくい。 大望を夢見るが、実現する勇気と度胸に欠けます。 男女ともに縁談、家庭的なことには苦労が多い。

●戊申(つちのえさる) 明治41年 昭和43年

この生れの人は、山猿または荒猿といいます。 気の荒い人で、人に迷惑をかけることが多い。 一面で茶目っ気を持ち、人気者で、交際家で、だれ彼の隔てなく交際します。 趣味に富み向上心旺盛です。 勉強家で常識もあります。 行動は粗野で、理屈家で、短気で、飽き性です。 縁談は最初遊びのようでいて、結果は良縁に恵まれます。 多少なまけ癖があるので、細密なことを嫌い、万事おおざっぱな人です。

●庚申(かのえさる) 大正9年 昭和55年

この生れの人は、芸猿または芝居猿といいます。 人まねが上手で、利口で記憶力がよく、一芸一能に秀でています。 たえず無理をすることが多く、食事なども不規則になりやすく健康に注意が必要です。 名声を揚げて人気者になり、一世を風びするような人も多いが、溺れやすく心を引締めなければなりません。 縁談は外見に惑わされやすいタイプなので、注意が必要です。

●壬申( みずのえさる) 昭和7年 平成4年

この生れの人は、親猿または大猿といいます。 身体が大きく、力持の猿です。 壮健ですが、敏感さはありません。 なにごとも大雑束で、正直で、グズつくのがきらいで、性急にことを為すほうです。 政治家とか鉱山師のような仕事で才能を発揮します。 大空想家で、余りコセコセせず、お人好しでかつがれやすく、締めくくりの悪さがあります。 その為に成功する場合と、そうでない場合の落差が激しい人です。
-陰陽道の世界-


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コメント:

*

私は丙申ですが、まさしくこのとおりの性格ですね。いままでいくつかの占いの類いでも、たいていはこういった判断をされているような気がしますが、概ね当たっている気がします。生まれた歳で性格が変わると考えるのはどうも腑に落ちませんが、おもしろいものです。
2013/06/10 [川越URL #uvrEXygI [編集] 

* Re: No title

川越さん、

私の娘が庚申なんですが、この子の場合は陰陽道の記述はほとんど当たっていませんね。
あるいは当たっているのだけど、親の私に娘の内面がよく掴めてないということも考えられます。
私自身はまさにピッタリというくらいに当たっているのでびっくりしたくらいです。
2013/06/10 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* 陰陽道の話

>私の娘が庚申なんですが、この子の場合は陰陽道の記述はほとんど当たっていませんね。

「所変われば品変わる」ではありませんが、占いも同じで、
東洋の陰陽道、西洋では余り当たらないのではと思います。

胎月を含め、生まれた時のその場所の大気の”気”が異なるからです。

日本と南米・ブラジルでは季節が逆になりますが、
”気”の占いである陰陽道、ブラジルではどう理解されるでしょうか?
2013/06/12 [henri8] URL #av6ed.vY [編集] 

* 私は辛丑です。

かなり頻繁に貴ブログを拝読しています。
そこに、よもや干支に関する考察を読むことが出来ようとは、
思いもよりませんでした。
管理人さんならきっとご興味覚えて下さる最適のサイトを
ご紹介申し上げます。
その人だけが持つ宿命を深く考察・分析したサイトです。
表は作家さんメイン、裏では広く芸能人から政治家まで
歯に衣着せぬ語り口で斬り込んでいます。
表はオープンサイトですので、是非ご一読を。

http://birthday-energy.co.jp/
2013/06/12 [宝晶水URL #- 

* Re: 陰陽道の話

henri8 さん、

ああ、そういうことなのですか。
そういえば
私の息子はイノシシ歳なのですが、やはり陰陽道の記述には当てはまらない、
と思っていたので、それで納得がいきました。

と思ったら、
家内(アメリカ人)の場合、これは嘘みたいにピッタリと当たっているので
またまたわからなくなりました。(笑)

結局は、当たるも八卦当たらぬも八卦 なのでしょう。
2013/06/12 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: 私は辛丑です。

宝晶水さん、はじめまして。

干支に関する記事はこれで数回目になります。
ご紹介いただいたサイトは訪問してみるつもりです。
ありがとうございました。
2013/06/12 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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