過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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日本女性に惚れてしまった

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秋宵

鏑木清方 (かぶらき きよかた)
(1878~1972)



久しぶりに子供のように興奮してしまった。
今日の冬季五輪の、日本の女子アイスホッケーの対ロシア戦である。 数日前の対スウェーデン戦は見逃した、というよりアメリカでは放映されなかったので僕にとっては日本人のアイスホッケーを見るのは、実はこれが初めてだったのだ。
アグレッシブなスポーツという点ではアイスホッケーはトップにくるだろうけど、おとなしい性格の国民とされる日本人が、しかも女子が、どんな戦いをするのだろうと僕は最初から興味津々だった。

ゲームが開始されてすぐにわかったのは、日本は徹底したディフェンス(防御)のチームだということ。 アグレッシブな攻撃や相手ゾーンでのフォーチェッキングよりも味方ゾーンでの防御のうまさに驚いた。 そしてゴーリー(ゴールキーパー) の藤本那菜、これが目をみはるほど素晴らしかったのだ。 ロシア選手に比べるとまるで子供みたいに小柄で、ネットの前で腰を落として構えるとヘルメットの位置が後ろのネットの横棒よりも低い、なんてゴーリーは今まで見たことがない。 第1ピリオドではその藤本が銃弾のように自分に向かってくるパックをすべて見事にシャットアウトした。 ただ一回を除いて。

こうして第1ピリオドでは、1- 0 でロシアにリードされたあと、例の問題になった誤審が起こった。 ロシアのゴール間近で日本の浮田が無理やり押し込んだショットをロシアのゴーリーが身体で受け止める。 そしてそのままその場に尻餅をついてしまう。 レフリーがその瞬間に両腕を交差させてノースコアの判定を下した。 パックは尻餅をついたゴーリーの巨体の下に隠れていてレフリーには見えない。 そこでレフリーはビデオのチェックを要請するサインをオフィシャルに示す。 ところがリンクの外に陣取るオフィシャル連中は、そのレフリーの要請を見逃したのか故意に無視したのか、ゲームは中断されること無くそのまま続行されたのだ。 これは酷い。 数分後にそのビデオが画面に映される。 スローモーションビデオでゴーリーが身体をずらせると、その下でパックはゴールの青線の内側に入ってるじゃないか! スコアだったんだ! しかしもう後の祭りだった。
僕は憤怒のあまり手に持っていた酒のグラスをテレビの画面にぶち投げたい欲望をかろうじて抑えていた。

第2ピリオド。
ロシアの執拗な攻撃を日本は素晴らしいディフェンスで完璧に防いで両チーム無得点のままで終わった。 ここまでのゴールへのショット数がロシア35、日本12、という数字を見てもロシアの攻撃の凄惨さがわかる。 ピリオドを通してプレイの大半は日本側のゾーンで展開されたから、ゴーリーの藤本の必死の努力はまさに脱帽もので僕は手に汗を握って藤本を応援していた。

第3ピリオド。
藤本の堅固な防御には、まるで最後の誇りと貞節を守る日本人の大和魂が乗り移っているようで、ロシア勢は目に見えてイライラしているのが彼女たちの表情や動作からよくわかった。
そしてゲーム再開33秒後に、床 亜矢可(とこ あやか)のスラップショットが決まって日本が得点。 僕はいきなり思わず大声を挙げて激しく手を叩いた。 そばにいた妻と犬が何事かと驚いて僕を見つめている。 彼らがそんな僕を見たことはついぞ無かったからである。
1-1 となった。
そして半ばを過ぎた11分ごろ、ロシア側のペナルティで日本にパワープレイのチャンスがやってきた。 この日ほとんどペナルティをとられていないロシアだったから、日本にとってはこれが又と無い最後のチャンスと思われた。 それなのにである。 ロシアゾーンで日本が懸命な攻撃を繰り返すパワープレイの最中に、日本はパックをロシアのアレクサンドラ・ヴァフィナに盗まれてしまう。 ヴァフィナは素晴らしい速度でパックを日本ゾーンへ独走で運んでいくと、ゴーリーの藤本の肩の上を狙って打ち込んだ。 パックはそのままネットに吸い込まれた。 珍しいショートハンド・ゴールという逆転劇だった。  身体の小さな藤本は下半身が驚異的に堅固だけど高位置に弱い、と見込んだロシア人の頭脳的なプレイだったと言える。

結局ゲームは2-1 で終了となり、日本は敗れ、準々決勝への進出を諦めなければならなかった。 それにつけても、である。 あの第1ピリオドの醜い誤審がなければ、この試合は2-2 のまま延長戦へと続いていったのにと、僕はファ◯◯の言葉を投げつけて立ち上がると、荒々しくテレビのスイッチを切った。




明治の画家、鏑木清方はヴァイオリンを弾く嫋(たお)やかな明治の女性を描いたけど、洋楽器のかわりにアイスホッケーのスティックを持ってロシア女と堂々と肉弾戦をする日本女性が出てくるなんて夢にも思わなかったに違いない。
次回は対ドイツ戦となるけど、そして日本にメダルのチャンスはもう無いけど、僕にとっては新しいスターの誕生だ。
オーイ、藤本ななチャーン、愛してるぜ~。 俺がついてるからなあ。 がんばってくれ。




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コメント:

* それでもいつか、ソフトボールやサッカーのように

Septemberさん、

二年前のロンドンオリンピックの時もそうでしたが、日本代表をこれほど熱く応援されているとは、期間中はデイトンの方へは足を向けて寝ないことにします。我が家はラビットアンテナ(昭和の頃は日本でも使われていた)で入る地上波しか映らないので、アメリカの人気種目を最優先にずたずたに編集されたNBCのハイライトしか見られず、日本女子ホッケーのことなんかSeptemberさんのブログで初めて知りました。

女子代表チームと言えば、ソフトボールなんか以前は結構騒がれていたようですが、種目自体がオリンピックから外れると悲しいものがあります。日本女子はロンドンオリンピックの年にも、世界選手権で優勝し、アメリカに全然かなわなかった時代を思うと感涙もののはずですが(プロジェクトX!)、日本での世間の反響はどうだったのでしょう。

Septemberさんのような方が熱くサポートを続けていれば、ソフトボールやなでしこサッカーの2011年のワールドカップ優勝のようなことがいつか起こるかも知れません。2011年の6月、女子サッカーのアメリカ代表との壮行試合がコロンバスであったので見に行ったのですが、ゴールに近づけもできないまま、一方的に敗れ、三ヶ月後の本番で大番狂わせをやってくれるとはそこにいた誰も思わなかったと思います。案外、その日Septemberさんもコロンバスに見に来ており、一人だけ本番での雪辱を信じていたりして。お好みさんがいたかどうかは知りませんが。

そういえば、地元でも覚えている人はほとんどいないのですが、2001年9月11日の夕方、やはりコロンバスでアメリカと日本代表の女子サッカー親善試合が予定されていました。全米が震撼したあの日から数日はすべてのイベントがキャンセルとなり、日本代表もいなくなり(いつどうやって帰ったかはなぞ)、払い戻しどころではなくどっかにしまいこんだサッカーチケット、どこに行ったのやら。

2014/02/13 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

*

そうなのそうなの!
女子のアイスホッケーなんてカッコいいよねー。
私はカナダ対ロシアの試合なんかでスティック振り回して喧嘩とか、
パックが当たって鼻骨折で曲がるとか歯が無いとか、そういうのが好きだったので、
女子はどうなんだろうという興味で見てました。
さすがにオリンピックだし喧嘩はしないけど、
重い防具つけてる藤本さんは全然大きくない女の子。
普通キーパーって男子でもデカい人だもんね。
Septemberさんの惚れっぷりがわかる気がする。



2014/02/13 [ムー] URL #qiVfkayw [編集] 

* Re: それでもいつか、ソフトボールやサッカーのように

November さん、

私はテレビのスポーツ番組はライブで見ることはほとんど無くて録画したものをあとで見ています。
今回のオリンピックもすべてのプログラムをあらかじめ録画に設定して
その中から見たいものだけを拾っています。
このやり方だと膨大な数のコマーシャルや、選手の(ことさらドラマに仕立てられた)私的生活などをどんどんスキップできるので能率的です。

ところで日本の女子ホッケーで見逃せない事実は
オリンピックの出場権を日本の男子が得られなかったのに女子が(Bセクションとはいえ)立派に得られたということ。
Bセクションは4国(ロシア、スェーデン、ドイツ、日本)のうち上位2国だけが
Aセクション(カナダ、フィンランド、スイス、USA)に参加できるというシステムなので、
この対ロシア戦での誤審は実に腹がたつのです。(まだ言ってるか)

それともう一つ気に入らなかったのは
この誤審の後の日本監督のオフィシャルへの抗議がまるで抗議になって無かったこと。
はあはあ、と説明に頷いているだけのように私には見えました。
他国の監督なら執拗に食い下がり激しい言葉のやりとりなどもあったに違いないのに。
だって、
何年も掛けて日夜鍛錬を重ねてきた選手たちの運命がかかっていると思えば
はあそうですか、で引き下がることはできないと思うのに、
そういうところがやはり日本人かな、と情けなかったのです。

2014/02/13 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

ムーさん、

たしかにアイスホッケーは乱暴なスポーツだというレッテルを貼られていて
事実私の周りにもあの殴り合いが見たくてアイスホッケーを観るという男もいました。
昔に比べるとルールも厳しくなって見世物的な喧嘩も今ではなくなりましたが、
それでも過酷なスポーツという点は変わりません。

私にとってアイスホッケーの魅力はなんといってもあのスピード感ですね。
しかも攻防が瞬時に入れ替わるスリルは他のスポーツにはないものです。
全員がスケートをはいて氷上を滑りながらプレイしているということを
うっかりすると忘れてしまいます。

アメリカに来て初めてアイスホッケーを見た時にまずびっくりしたのは
あのゴールキーパーの防具です。
とっさに歌舞伎の役者を連想していました。 ほら、顔に隈取を入れて袴を履いた・・
というのは当時のゴールキーパーは今のような素通しのマスクではなく
まるで般若の面のような眼だけに穴の空いた白いマスクをしていたからです。

2014/02/14 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* ファ◯◯のゆくえ

Septemberさん、

同じ会社にいたころは、アメリカ人より自然に、そして頻繁にファ◯◯を口にされていたようですが、最近は回数が減ったとどこかで書かれ、ついには封印されたかと思ってました。ポニーテールの怒髪、天をつくご様子、Green Eyesさんじゃなくてもびっくりしますよ。

昔、初めてご一緒にノースカロライナに出張した最終日、空港でレンタカーを返す際、あることで、ファ◯◯が飛び出し、係りの男がビビッてすごすごと後ずさりしたのを記憶しています。15年も前のことなので覚えてらっしゃらないと思いますが、実はあれは僕が原因で、正直にあやまろうと思ったのですが、Septemberさんの怒りが彼に向かったことをいいことに、身の安全のため僕は沈黙することにしました。

搭乗のころには、若い女性の隣りの席を独身の僕に譲ってくれたりして、普通のSeptemberさんに戻っていましたが。

2014/02/14 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* Re: ファ◯◯のゆくえ

November さん、

ノースカロライナで同型のクライスラーのコンバーチブルを2台借りて
別々にクライエントを廻ったのは覚えています。

自分が車をぶつけたのならそう言えばよかったのに。
どうせ経費は会社から出るのだから、そんなことで私が怒るわけはないしね。

最近のコメントでNovemberさんがお父上のアウディをぶつけた話と
このノースカロライナの話をつきあわせると結論が出ました。
「この人の運転する車には、自分が生きている間は乗るまい」
前回のケンタッキーのカテドラル訪問で私が運転したのは正解でした。(笑)
2014/02/15 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re Re: ファ◯◯のゆくえ

Septemberさん、

(しばらく絶句)、、、ノースカロライナ出張でレンタカーをぶつけたってのは、一体どこから出てきた話しなのか見当もつきません。僕が運転していて事故を起こしたのは、21年前の父親のゴルフ号廃車してごめんなさい事件が最初で最後で、その後の人生(運転したのは日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、フランス)で、ぶつけたことも、かすっことさえもありません。昔、福岡でナナハン免許試験に合格した際(免許制度が今とはだいぶ違う)なんか、試験官から「今年十代で合格したのはお前が初めてだ」とほめられたことさえありまする(1月だったというオチはない)。

さて、ノースカロライナへはSeptemberさんとは、三回もご一緒しておりますが、忘れがたいエピソードがいくつもあるので、倍返しとまでは行きませんが、時期をみて小出ししてみようかと思います。

(#1 バーにいた男)

シャーロットのホテルのバーで二人で一杯やっていたら、突然、「おっ、のび太(Novemberの略)、後ろ見てみろよ、すげえ、マイケル・ジョーダンがいるぞ」とジャイアン(同じく、Septemberさんの略)。

素直に後ろを振り向くと、バーの片隅にいたグループの中にひときわ背の高いスキンヘッドの黒人の男性がいました。

「はは、ひっかかった、のび太、こんなところにジョーダンがいるわけないだろう、ジョーダン、冗談だよ」とジャイアン。

でも、よく似ているな、と思いつつも、ジャイアンがあまりに勝ち誇った表情を浮かべているので、だまってマティーニをすすり、ジョーダン話しはそこで終了。

翌日、本屋によってデイトン本社の同僚から頼まれていた地元の新聞を購入して、シャーロット空港に戻りました。

(で、前のコメントの場面にもどる)ジャイアンがレンタカーの係りにぶーぶー言っている間に、僕は旅行バッグの中を整理することにし、そこでさっき買った新聞に目が留まりました。

紙面の大部分は、シャーロットから遠くない名門パインハーストで開催中のゴルフ4大メジャーの一つ全米オープンのことにさかれており、ざっと紙面を見ていくと、、、ノースカロライナ大出身で、前年シカゴブルズを退団した、ゴルフ狂でも知られているバスケットボール界のスーパースター、マイケル・ジョーダンが観客としてきており!

ジャ、ジャイアン、あんときホテルのバーにいたあの男は、、、と言おうとしたところで、ファ◯◯!の雄たけびが。デイトン行きの便に乗り損ねるかもしれないという状況だと分かり、バーにいた男の話のことなど、どうでもよくなりました。

おっ、今年の全米オープンの舞台は、またもノースカロライナ、パインハースト。ジョーダン、またあのホテルのバーに寄って一杯やるのかなあ。
2014/02/16 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* Re: Re Re: ファ◯◯のゆくえ

November さん、

記憶の食い違いがあったような気がします。
あの時、Novemberさんの車に傷が付いているので自分が付けた傷ではないけどレンタカー側で何というか心配して
そのあとのスケジュールを変えて車を返しに行ったように覚えていました。
私が怒り狂ったということはまったく覚えていないのですよ。

マイケル・ジョーダンのエピソードは私の記憶から完全に落ちています。
2014/02/16 [September30] URL #- 

*

アイスホッケー男子予選のアメリカ対ロシア戦見ました?
凄い試合だった。
ゲームウィニングショット8回!
こういうの見ちゃうと女子は向いてないかも、と思っちゃう。
デカい男に惚れた~~~(笑)
2014/02/16 [ムー] URL #qiVfkayw [編集] 

* Re: No title

ムーさん、

思わぬ所にアイスホッケーの愛好者を見つけてニッコリ。
しかも女性の!
ああ実際のゲームにムーさんを連れて行って観戦させてあげたい。
テレビで観る感じよりリンクはずっと小さくてどこに座ってもプレーが全部よく見渡せるのです。

アメリカとロシアは旧ソ連の時代からの宿敵でそれが今だに続いているようですね。
アメリカは他の国との対戦よりも、ロシアとやる時はさらにファイトがエスカレートするのが
ありありです。
2014/02/16 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* のび太さんに業務連絡

早く(#2)を書いてください。のび太さんの代わりにお寿司を食べながら待っています。しずかは、ホッケーより、場外乱闘みたいなコメントのリレーを見物してる方がたのしいな。septemberさんは相手変われど主かわらずで、個人メドレー状態ですね。みんながんばってー。
2014/02/17 [しずか(昼の部)] URL #6facQlv. [編集] 

* Re のび太さんに業務連絡、におこたえして

Septemberさん、

思い出話ってのは、当人同士の記憶を交換すると、いろいろ食い違いも出てきて、楽しいものです。でも、芥川龍之介「藪の中」みたいに、第三者が聞くと、どれが本当だろうか悩んだりもするようで。クライスラーは二回目の出張でのレンタカーで、車体の傷の件は事情がもっとややこしいのですが、(少なくとも僕にとって)笑いの要素に乏しいので、そのくらいにしておきたく。例のファ◯◯が飛び出したのは一回目のレンタカー。

で、#2は会計監査が終わり仕事が落ち着く四月中旬まで書かないつもりだったのですが、のび太としてはしずか(昼の部)ちゃんのリクエストをむげに扱うわけにもいかず、「ゆるめのやつ」を一つご披露させていただきます。なお、Septemberさんは、当時の僕にとって、映画「Easy Rider」に出てくるジャック・ニコルソン演じるヨッパライ弁護士に次ぐ、アメリカでのヒーローでしたので、敬意をこめた思い出話だということで、、、

(#2 禁煙ルーム)
シャーロット空港で借りたレンタカーで、ジャイアンのアシスタントさんが予約してくれていた市内の「いるかホテル(仮称)」に無事到着。チェックインの際、最初のひと悶着。嫌煙家の僕には当然禁煙ルームが予約されていたのですが、ジャイアンには喫煙ルーム。

ジャイアンはタバコをすうので問題ないだろうと思っていたところ、「今から禁煙ルームに代えてくれたまえ」とカウンターの係りにかなり強い語調でリクエストしているのが聞こえました。ロビーのソファに座って待っていると、カウンターを離れ、こっちに向かってくるジャイアンが見えました。どうもご立腹の様子。

他に誰もいない、エレベータの中で、
「部屋取れたからよかったものの、(アシスタントさん)気がきかないよな、自分がタバコ吸うからといって、俺にも喫煙ルーム予約するとは」

「でも、タバコ吸うんじゃないですか」

「のび太は、まだアメリカ生活が短いし、ホテルとかあまり泊まったことないから、知らないだろうけど、ここじゃあ、喫煙者の基本的人権ってのを認めていないのが多くて、ホテルで喫煙室なんかに泊まったら、エレベータから一番遠くて、カーテン空けたらゴミの集積場しか見えないような部屋ばかりなんだぜ。部屋もヤニ臭いし、ビジネスでも家族旅行でも俺は禁煙ルームって決まっているのによお」

「へえ、知りませんでした、でもタバコ吸いたくなったらどうするんですか?」

「外に出て吸えばいいだけじゃん」とあきれ顔のジャイアン。

「あっ、なるほど」

エレベータが僕の階に止まったので、「じゃあ後ほど、晩飯は何時頃出ます?」と聞くと、

「いろいろ整理しなきゃいけないし、電話もかけなきゃいけないから、用意できたらのび太の部屋に電話するよ、部屋番号もう一度言って」

僕は部屋に入り、シャワーを浴び、テレビを見ていたら、電話。

「あのさ、晩飯食うと飲んじゃうから、今から俺の部屋に来てくれよ。お互いしらふのうちに、明日回るお客さんのことを一通り確認しておこうよ」

アポはすべて僕が入れており、ジャイアンの段取りのよさにさらに尊敬を覚えながら、「了解です、じゃあ、今からお部屋に向かいます」と言って電話を切り、エレベータで上の階に上がり、ジャイアンの部屋番号を見つけ、ドアをコンコン。

「おっ、のび太、お疲れ」とドアを開けてくれたのは、、、火のついたタバコを口にくわえたジャイアン。
2014/02/17 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* Re: のび太さんに業務連絡

しずかさん、

のび太を扇動するのもいいかげんにしてくださいな。
もともと、ジャーナリズムなどという金にもならない学部を専攻して大学院を出たばかりののび太を
私個人の一存で(社長の反対を押し切って)採用したあと、就労ビザをとってやったばかりでなく、
挙句の果てはグリーンカードまで取得してやったのに、
後年になってこんな形で私の醜い過去を世間に暴露するなんて、
恩を仇でかえすのは福岡人の習性なのだ、と甘かった自分をつくづく責めています。
2014/02/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: Re のび太さんに業務連絡、におこたえして

November さん、

あははは、そうかそうか、記憶がごっちゃになったのは私の年齢のせいではなくて
細かいことは気にしない私のおおらかな性格のせいでした。 まあ良きにはからえ。(と言って誤魔化す)
(しかしレンタカーの車体の傷の件は今度会った時にもっと突っ込む)

煙草で思い出すのは、ある時ユナイテッドで日本へ帰る途中のこと
空港の待ち時間も含めて18時間の禁煙を強いられた結果、どうしようもなく我慢ができなくて
機内が寝静まった時間に洗面所に入って煙草を悠々と吸っていたのです。
いきなりドンドンとドアを激しく叩かれて慌てて煙草の火を消してドアを開けると
大鵬のような体軀のスチュワーデスのおばちゃん(アメリカ人)が
「あんたはん、煙草吸ってはったでしょ。 あかんでえ。 刑法に引っかかるの知ってはったんかあ?」
とすごい剣幕で叱られたことがあります。

私は素直に謝っているのにしつこく説教が続くのにはまいりました。
私ももうちょっとでキレそうになって
「ほんなら言わして貰いますけどねん。 おばはんのデカ尻なんとかなりまへんか? 傍を通る度にあての顔におばはんのバルーンみたいな尻を擦り付けられて眠るに眠られへん。ほいでしょうなくて洗面所で煙草吸ってましたんや」
と言いそうになって言いませんでした。

ところが10年ほど前から、煙草を止めたわけではないのに日本帰国の機内でまったく平気になったのはなぜでしょうね。





2014/02/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re:Re: のび太さんに業務連絡

Sepbemberさん、

醜い過去だなんて言葉、どこの辞書に載ってるのかしら。過去には醜いも美しいもなくて、ここでは、どんな過去も、みんなで楽しむための物語。だから、しずか、悪くないもーん。ついでにのび太さんも悪くないもーん。100万人の読者がそうだそうだって、うなずいておられるはずです。

それはそうと、しずかにも福岡出身の仲良しが何人かいます。サービス精神旺盛なお調子もんが多いですね。
2014/02/17 [しずか(昼の部)] URL #PTRa1D3I [編集] 

* Re: Re:Re: のび太さんに業務連絡

しずかちゃん、

100万人の読者がSeptember30に抱くイメージは、私が年月をかけて築いてきたものです。、
その偶像が心ない1読者によって引きずり降ろされ無残に打ち砕かれるのを許すことはできません。
いたいけないしずかちゃんに大人の世界を理解するのはまだ無理でしょうね。
いつか、ああそうだったんだ、とわかる時がきっと来ますよ。



2014/02/18 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: Re:Re: のおじさんではなく、のび太さんに業務連絡

しずか(昼の部)ちゃん、と我らがSeptemberさん、

無責任に書くコメントの楽しさはいくつもあると思いますが、Septemberさんがどういう反応を示すか何通りか想像した後で、「一本とられた、さすがSeptemberさん!」と膝を打ちたくなるような返答が返ってきたりすると、何もかも投げ出してまた何か書きたくなったりします。

今夕のオハイオの天候はフリージングレインという、北海道の冬でもあまり経験したことのない危険なものとなり、残業していたら強制帰宅を命じられました。

普段なら車で30分くらいの距離ですが、二時間かかって先ほど家につきました。のろのろ運転の道中、次の#3は、「イベント」というタイトルにしようかと思った途端、記憶がぼろぼろよみがえり一人で噴きだし、危うく前の車にオカマを彫るところでし、、、と書くと運転技術を批判されるかもしれないので、前をしっかり見て車間距離を十分にとって運転を続けました。

しずかちゃんとSeptemberさんのやり取り、楽しませていただきました。Septemberさんの顔色をうかがいつつ、しずかちゃんのご期待に答えるよう#3、#4とつづけたくもありますが、しばらく寝かしておいた方がいいようです。暖かくなると、Septemberさんと一緒に壁画を見に行く予定で、そこでフレッシュなエピソードが生まれるかもしれません。

そうそう、Septemberさんが拾ってくれなかったら、こうしてアメリカに残ることができなかったのでした。あのままビザが切れ、日本に帰っていたら、どうなってたのかしらん。何をやっても中途半端なのは、今も変わらないのですが、ぼやいてばかりで何も始めず中途さえも届かない人生を送っていたかもしれません。感謝してまーす!

前日のコメントでちらっと触れましたが、Septemberさん、もし「Easy Rider」見られたとしたら、脇役のジャック・ニコルソンのことを覚えてらっしゃいませんか?今まで見た映画の中に出てきた登場人物の中で、彼が演じる弁護士が一番好きで、弁護士の資格となるとちょっと無理ですが、彼のような人物になりたいと思ってました。Septemberさんにお会いするまでは。
2014/02/18 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* Re: Re: Re:Re: のおじさんではなく、のび太さんに業務連絡

November さん、

いやあ、昨夜は大変でした。
雨が振りしかも冷たい風が吹きまくって
我が家の前の道も長い列を作った車が歩くよりも遅い速度で動いていました。
3年前に書いたこの記事の通りになりました。
http://blog1942.blog132.fc2.com/blog-entry-120.html

ただ今回は一夜明けた今朝は気温も上がり陽が照っているので
路上の氷はやがて溶けるでしょう。


Easy Rider はそう言われてもう一度見たくなりアマゾンで簡単に見つかったのですが
以前見た時にあの最後のシーンに言いようのないやりきれなさを覚えたのを思い出して
今夜はその気分じゃない、と結局見ませんでした。
でもあの中のジャック・ニコルソンはよく覚えています。
後年のニコルソンと比べると驚くほど若々しくハンサムで、あの彼の内に秘めた凄みのようなものが
まだ表には出てない頃ですね。

ニコルソンといえばつい最近、「Five Easy Pieces」 をまた見たばかりです。
これは私の好きな作品ですが、今回もやはり以前と同じく不満を感じてしまったのは
ニコルソンが恋する兄貴のフィアンセへの心理の動きが今ひとつ明確に出てない。
一つの理由はそのフィアンセがあまり魅力的な女に描かれていないせいでしょう。
「なぜ? この女のどこに惚れた?」 と思ってしまうからです。

似たような設定のあのウディ・アレンの 「Hannah and Her Sisters」 を思い出しました。
2014/02/18 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: Re: Re: Re:Re: のおじさんをみならって週末の朝は近所を掃除でもして

Septemberさん、

週の後半から気温も上がり、さらに雨のせいもあって50センチくらい積もっていた雪氷が嘘のように消えていきます。先日、横浜の姉が、二度目の大雪で、生鮮食料品が手に入らないとメールに書いているのを読み、夏は猛暑、冬は寒波、どこも大変だなと何年も顔を見ていない姉の家族のことを思いました。

いつもバランスの大切さを説いているヨガの先生から、数日前転んで怪我をし今も歩けないので今朝のクラスは取りやめとメールが入りました。その一方で、転んでも立ち上がって競技を続行する真央ちゃん、みどりちゃん、谷口さん、ジャネット・リンがいて、いつの時代にもこの世には勇気を与えてくれる人がたくさんいます。

Easy Rider、ニコルソン、Five Easy Pieces、Hannah and Her Sisters、そしてウディ・アレン、いろいろ出てきましたね。

ニコルソンは歳とともに、もともと人間離れした怪演ぶりが神業の域に行ってしまい、アカデミー賞の大トリもまかされ、頭を下げるしかないのですが、彼の若い頃の作品も言い出したら切りがありません。

「One flew over the cuckoo's nest、カッコーの巣の上で」で最初のオスカーを受賞しますが、その前のキャリアだけでも、ここで出てきた「Easy Rider」、「Five Easy Pieces」をはじめに、「The Last Detail、さらば冬のかもめ(やや珍訳)」、「Chinatown」とすごい。そういえば、昨年亡くなったカレン・ブラックも、'easy’がつく二本に出ているのですが、「Easy Rider」では、バイク乗りがブラックがいるニューオーリンズの娼婦の館に着く前に、ニコルソン演じる弁護士は殺されているので、お相手はできませんでした、合掌。

ニコルソンが演じているからそれぞれの登場人物にインパクトがあるのか、もともと脚本で魅力ある人物としてうまく描かれているのか、、、うーん、それにしても、どの役でもニコルソンは怒っています。若いときのコントロールできない「朝**」、じゃなくて「苛立ち」がいやというほど伝わってきます。ああ、なんか、こっちまで憤りがしてきました。こんな朝は、若い頃の井上陽水のCDでも聞かなくては、気分が収まりませんわ、、、ナマステー
2014/02/24 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* Re: Re: Re: Re: Re:Re: のおじさんをみならって週末の朝は近所を掃除でもして

November さん、

ヨガの達人でさえバランスを失って転倒するんだから、われわれが滑って転ぶのはしょうがない
ということかな。
私が最近転んだのは滑ったわけではないけどたしか去年のクリスマスの頃だったと思います。

前夜に降った雪が数センチ積もっていたけど歩道は完全に除雪されていたので
自転車に乗って近所の店まで出かけたのですが、
途中でその歩道が工事中で、数メートルだけ通行止めになっていたのですね。
自転車から降りてそばの芝生の上を歩けばよかったのに面倒だったから(これが良くない)
そのまま雪に覆われた芝生に乗り入れて走ったら、雪の下に隠れていた大木の根に前輪がぶつかってそのまま転倒。

左肩と腰の横をもろに打ってその痛さにしばらく起き上がれませんでした。
ようやく起ち上がって、もう買い物どころではないのでそのまま自転車を引きずってなんとか家まで帰りました。
その日は1日中全身に激痛があり、階段は登りは這って下りは1段ずつゆっくりと下りたり(下まで降りるのに10分かかった)
風呂で身体を温めて、アスピリンを飲み続けました。
そして、この調子じゃ明日の朝はもっと酷くて起き上がれないだろうな、と覚悟していたのですが、
翌朝目が覚めてみたら、なんと痛みはほとんど抜けていたのです!

びっくりしたのは自分だけじゃなくて、妻でさえ "It's amazing!" と呆れていました。
数日は寝たきりか、下手をしたら医者行きになると思っていたから。

人間ってすごい回復力を持ってるのだなあ、とあらためて人体の不思議を感じました。
2014/02/25 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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