過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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人は愛がなくとも生きることができるか?



めぐりあう時間たち


古い映画をハントしていてたまたま行き当たったのが "The Hours" だった。
2003年のオスカーでニコール・キッドマンが主演女優賞をとったというのに、なぜか僕は見逃してしまって11年も経った今になって初めてこの映画を見た。 そういえばあの年のオスカーは 『シカゴ』 というアメリカ人にしか作れないような騒々しい映画がなぜかあらゆる部門で幅を利かせた年で、同年のポランスキーの 『戦場のピアニスト』 などもエイドリアン・ブロディが主演男優賞をとっただけで陰に霞んでいた。

"The Hours" は邦題を 『めぐりあう時間たち』 というそうだ。
違う時代に違う場所(イギリス、カルフォルニア、ニューヨーク)で生きた3人の女性の物語で、それぞれが同じ時間を共有するという意味では邦題の 『めぐりあう時間たち』 は筋が通っているようだけど、実際に映画の中で彼女たちが The Hours を口にする時に、それはまったく違う意味で使われていた。

だいたい外国映画のタイトルに付けられる邦題ほどわけのわからないものはない。 先ほどの 『戦場のピアニスト』 も原題が "The Pianist" だから僕がその映画のことをブログに書いた時に 『ピアニスト』 と書いたら、読者の一人がコメントをくださって、日本では 『戦場のピアニスト』 と呼ばないと他の映画と混乱してしまうと教えられた。
僕が覚えている例では "The Shacow of Your Smile" が『いそしぎ』 になったり、"Purple Noon" が 『太陽がいっぱい』 になったり、"Bonnie and Clyde" が『俺たちに明日はない』 になったりする。 映画のタイトルなんてなんでも構わないようなものだけど、現代のようにすべてがグローバル化してくると当然ながら異人種間のコミュニケーションも増えるから、それが映画の話になるとお互いに煙にまかれて話がまったく先に進まないことがほとんどだ。

そこである時、古い洋画の邦題を片っ端から調べたら、明らかに幾つかのパターンを見つけた。 日本人の好きな言葉は、『華麗なる・・・』 だ。

『華麗なる復讐』 "Gangster Story"
『華麗なる賭け』   "The Thomas Crown Affair"      
『華麗なる関係』   "Une Femme Fidele"
『華麗なる激情』   "The Agony and The Ecstasy"
『華麗なるギャツビー』  "The Great Gatsby"

それから日本人が堪らなく好きなのは 『愛と哀しみの・・・』

『愛と哀しみの旅立ち』 "Come See The Paradise"
『愛と哀しみの果て』    "Out of Africa"
『愛と哀しみのボレロ』  "Les Uns et Autres"
『愛と哀しみの旋律』    "Desire for Love"

僕も自分のブログのタイトルを 『華麗なる懺悔』 とか 『愛と哀しみの日々』 とでも変えれば、もっと読者が増えるかな、などと思っているところです。


話題が完全にそれてしまったので、『めぐりあう時間たち』 に話を戻そう。
この映画は英国作家ヴァージニア・ウルフの実人生に彼女の小説 『ダロウェイ夫人』 をからめて、ニコール・キッドマン(1923年、英国)、ジュリアン・ムーア(1951年、カルフォルニア)、メリル・ストリープ(2001年、ニューヨーク)の3人の女性の人生が2時間足らずの映画の中に非常に濃い密度で詰まっている、という作品だ。 場所と時代を超えた三つの物語がお互いに次々と交錯するので、ぼんやりと見ているとちょっと混乱してしまうが、その巧みな構成と脚本のうまさに舌を巻いてしまった。 その年の主演女優賞を取ったニコール・キッドマンのヴァージニア・ウルフの演技は鬼気迫るものがあるが、他の二女優もそれには負けていず、まるで演技のコンテストを観ているようだった。
それに加えて、ふだん僕のお好みの作曲家とはいえないフィリップ・グラスの音楽が、ここでは実にピッタリと合っていてこれ以外の音楽は考えられない。 トレードマークのむしろ単調な旋律とハーモニーが、繰り返し繰り返しゆっくりと時間をかけてテンションを積み上げていく彼の音楽は、この映画で満開に花が開いたという感じがする。 彼を引っ張ってきたのは誰か知らないが、その人にアカデミー賞を上げたいくらいだ。
そのうえ、エイズで死ぬ間際のニューヨークの詩人を演じるエド・ハリスがメリル・ストリープの目の前でいきなりビルの窓から跳び下りる、などのショッキングなスパイスも加味されていて、2時間はあっという間に過ぎてしまった。

ところで話はまたまた横道にそれるけど、僕が学生時代に同棲していた同じ大学の英文科の女性の卒業論文のテーマがヴァージニア・ウルフだった。 その手伝いをさせられてウルフの作品を幾つか英文で読んだことがある。 『ダロウェイ夫人』 もその一つだったけど、まあなんと難解な文章だろうと悲鳴をあげたものである。
後年僕はその女性と結婚するはめになって、7年後に別れてしまうことになるいきさつはすでに何度もこのブログで書いている。 今回この映画 『めぐりあう時間たち』 を見ながら、いつの間にか1970年前後の東京とボストンを舞台にした彼女と僕の物語が、そのまま映画の中に組み込まれていくような錯覚を覚えていた。

それだから、というわけではないけれど
これはお勧めの映画です。


* 上の動画の最後のスクリーンで "The Hours" をクリックすると、フィリップ・グラスの1時間にわたるサウンドトラックが聴けます。 映像無しで音楽だけ聴くと信じられないくらいに退屈で、僕はいつのまにかぐっすりとデスクの上で眠ってしまった。



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コメント:

* From Here to Eternity = 地上(ここ)から永遠(とわ)に

Septemberさん、

日本に帰る機会があっても、日本で外国映画を見ることはまずないので、外国映画が日本で公開される時に邦題がどんなになっているのだろうか全然気にならなくなりました。でも、Septemberさんの場合、百万人の読者の大半は日本におられるでしょうから、映画の話をする際には気になっちゃいますよね。

はははっ、日本人好きタイトルって面白いですね。すでに紹介されている「華麗なるギャツビー」と「愛と哀しみの果て」に加え、「華麗なるヒコーキ野郎(原題 "The Great Waldo Pepper")」にも出演しているレッドフォードなんか、タイトル聞いただけで、ファンの女性は振るいあがっちゃうんでしょう。"The Great Gatsby" のgreatは「華麗なる」で定着しちゃたから、"The Great Waldo Pepper" の場合も「華麗なる」であわせたんでしょう。

レッドフォードの主演の映画には他にも面白いのがあります。"Butch Cassidy and the Sundance Kid"(もちろん登場人物二人の名前)が「明日に向って撃て!」で行っちゃったから、すぐ後に主演した西部劇の "Tell Them Willie Boy Is Here" が日本公開された際には、「夕陽に向って走れ」になっちゃいました。それぞれ製作時期が近くて邦題が似ていますが、レッドフォードが出ているというだけで、ストーリー、登場人物まったく関連ありません。

ところで、現在のアメリカ映画のタイトルって、"a (an)" や "the" の冠詞や定冠詞(どっちだっけ)を無視すると、四語を超えるのは滅多にありません。短いタイトルだと、似たようなタイトルの映画が増えて不便になるのではとずっと疑問に思っていました。

先々週LAで、古い映画に造詣の深いマーチンコ・スコシージ監督と寿司屋に行った際聞いてみると、最近のアメリカ人は生活の中で言葉を簡素化したText messageを使いまくっているので、一度に四語をこえるフレーズを覚えようとするといらいらするそうで。よって長いタイトルだと、チケットを買おうとしてタイトルを思い出せない観客から、切符売りの人が撃たれる場合もあるらしく、短いタイトルにするよう会社からお達しがきているそうです。スコシージはにやにやしていたので、真偽のほどはどうも。来週オーストラリア人の女優ブランシェットに会った際、聞いてみてくれませんか?

ご指摘の"Purple Noon" は、英語の原作本は "The Talented Mr. Ripley" で、マット・デイモン主演の再映画化では、そっちのタイトルになってました。アラン・ドロン主演のフランス映画の場合、フランス語のタイトルが "Plein Soleil" なので、邦題が『太陽がいっぱい』てのも、ちょっとオッパイっぽくていいかなと僕は思ってます。内容もサントラもすばらしい、ネスパ?
2014/03/24 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* ブログ標題の改名、素晴らしいアイデアですね

September30様

 無沙汰しております。暇になったので書き込み致します。
 ブログの標題改名とは、ナイスな思い付きです。「加齢なる懺悔」----おっと、失礼しました「華麗なる懺悔」---良くぞまぁ、直ぐに着想出来るものですね---これで更に人気が出るかもしれません。でも、ブログの内容がそれに影響され、或いは方向付けられるとすれば、筆者としては窮屈かも?尤も、現在の題名からも「懺悔の含意」は滲み出ているとは思いますが----。
 ごゆっくりお考え下さい。
2014/03/24 [Yozakura] URL #Y2lB8pKc [編集] 

*

凄い偶然でびっくり。
このところ部屋の整理をしていて、
画像が悪いからもう見ることもないだろうと映画のテープをドッと捨ててたんです。
中で見てないしこれは捨てないでおこうと一本だけとっておいたのがこれ。
さっそく今夜見ます。



2014/03/24 [ムー] URL #qiVfkayw [編集] 

* Re: From Here to Eternity = 地上(ここ)から永遠(とわ)に

November さん、

外国作品の邦題は映画だけではなく、文学でも同じですね。
子供の頃読んだ懐かしい物語を大人になってから原語で読みたいと思っても、コンピューター時代の今と違って
原作の名前さえ出てこなかったのを覚えています。
今なら即座に検索できるというのに・・・

岩窟王(Monte Cristo)、ああ無情(Les Miserables)、星の王子さま(Le Petit Prince)、嵐が丘(Whuthering Heights)、赤毛のアン(Anne of Green Gables)、小公女(Little Princess) 等々

こういう古い名作も最近ではわりと素直に原題をそのままカタカナで記する方向へ向いているのは文学だけではなく映画もそのようですね。本が新出版される度にタイトルがその時代によって変わってきているのは面白いと思いました。例えばあの有名な "The Catcher in the Rye"(1951)は古い順に

『危険な年齢』(1952),『ライ麦畑でつかまえて』(1964),『ライ麦畑の捕手』(1967),『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(2003) というぐあいです。

スコシーシのおっさんと寿司を食べたということですが、私の大好きな監督です。1番好きなのは古いけど "Mean Streets" かな。
それからケイト・ブランシェットは先日電話があって、どうしても会いたい、と言ってきたのですが
このところ私は翻訳の仕事がごっそり入っていて、
ブログの更新もできないくらい忙しくて締切に追われているので行けそうにない、
と返事をしたばかりです。
電話の向こうで泣きそうになっている彼女をなだめるのに苦労しました。

2014/03/25 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: ブログ標題の改名、素晴らしいアイデアですね

Yozakura さん、

「加齢なる懺悔」とは何ですかあ。言ってくれましたね。(笑)
すべてを懺悔すれば天国へ行ける、というクリスチャンの教えを信じて
忠実に守っているだけです。
読者の皆さんはそれを黙って聴いてくれる新婦さん、いや神父さんというわけです。
もっとも中には黙っていないで私以上に喋る新婦さんもいます。
2014/03/25 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

ムーさん、

それは本当にすごい偶然です!

今までに気が付かないままに逃してしまった映画や本が数限りなくあるかと思うと
歳をとったからといってうかうかしておれません。
これからも貪欲に良いものを探そう、と思っています。
ムーさんもこの映画気に入ってくれたらいいな。
2014/03/25 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* 博多弁の兄ちゃんはカレー臭とともにやってきた

Septemberさん、

「加齢」って言葉、Yahoo Japanで検索すると、最初に「加齢臭」って出てきます。そんな日本語ってありましたっけ?

最後に日本に帰った二年前、宮城県南三陸で一週間ほどボランティア活動した後、長距離バス等で横浜の姉のところへ移動しました。数年ぶりにあった姪は女子高生になっており、いきなり「博多っこ兄ちゃん(おじさんとは呼ばせない)、ちょっと加齢臭っぼくない!」といわれました。

そういえば、前夜キャンプ地で何人かとカレーを作って食べたので、カレーのにおいが残っているのかと思って、「カレーのにおいっていっちょん悪くなかと、俺なんか、博多にいたころどっからかカレーのにおいがした途端、カレー食いとうなってたまらんやった」と答えると、げらげら笑い転げてました。

「加齢臭」ってどんなにおいなのかな?くんくん。あっ、ちなみに南三陸のボランティアセンターは町営アリーナのそばにあり、シャワーを使わせてもらえたので、作業は楽じゃないけれど、結構快適でした。

2014/03/25 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* Re: 博多弁の兄ちゃんはカレー臭とともにやってきた

November さん、

読んで爆笑しました。
実は全く同じ經驗をしたからです。
数年前に日本の女性と電話で話していて、50代の彼女との話題が
肌の手入れとか体重の管理とか食事の健康法とかになった時に、
「加齢臭にも気をつけなくちゃならないし・・」 と漏らした言葉の意味が全く分からず
「えっ? 歳を取るとカレーの匂いがするの?」 と訊いてしまったのです。
のび太君の姪っ子みたいにげらげら笑うようなことは彼女はしなかったけどね。

私もいまだに加齢臭とはどんな臭いなのか知りたいんだけど
自分の身体をくんくん嗅いでみても何も匂わないし(当たり前だよね。自分では分からないものらしい)
家族も何も言ってくれないので困っているのです。

今度、嗅ぎっこしようか?


2014/03/25 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

こんばんは。
この映画で、ジュリアン・ムーア演じる人物のとった行動が、今ひとつ理解できませんでした。
彼女の演技は鬼気迫るもので、素晴らしかったのですが。
理解できないながらも、胸がザワザワして何かが引っかかって、映画を観たあとずっと印象に残っていました。
なぜなんだろう?
家庭を持ったことのない私には永遠に理解し難い感情なのかもしれません。
という謎の映画です。
2014/03/26 [micio] URL #O/XG6wUc [編集] 

* Re: No title

micio さん、

彼女のとった行動は私も驚きました。
外から見ると何一つ問題のない幸福な家庭の、良い妻であり母でありながら
夫に愛されていない、という絶望が彼女を死に追いやろうとしたのでしょうが、
それじゃあ、子供はどうなるの? と強い疑問を持ちながら見ました。
そして最後に子供のことを思って自殺をとどまったときには、ほっとしました。

彼女の夫は彼なりに妻を愛していたと思うのだけど
それは自分が幸せになるための利己的な愛に過ぎなかったのではないでしょうか。
彼にとっては邸宅や車やピアノと同じく、妻もアメリカンドリームを達成するための道具に過ぎなかった。
そして彼女が求めたのはもっと深くもっと真実の愛だったのでしょうね。

ここまで考えて私が思ったのは、
いやそうじゃないかもしれない。
彼女が絶望したのは愛されなかったことよりも
どうしても愛する事ができなかったからではないか、ということです。
愛されるよりも愛する方がずっとずっと強くて激しいよろこびだから。
それなしでは、人は生きている意味が無い。
(これは私が長い間生きて、ようやく掴むことのできた真実です)

私のブログの今日のタイトルはそこから来ているわけです。
2014/03/26 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re:Re: 博多弁の兄ちゃんはカレー臭とともにやってきた

Septemberさん、

「嗅ぎっこ」?望むところです。スバル号はガソリン臭がして、微妙な部分が嗅ぎ取りにくいと思われ、Septemberさんの車の中で。Green Eyesさんが窓越しに見てたら、なんと思われるか、それも楽しみであり。

前述のスコシージ監督とは、映画の好みと誕生日が同じと分かって以来、懇意にしてもらっております。亡くなった本田宗一郎氏も11/17会でかわいがってくれ、ホンダと縁が深いオハイオに来ることになったのも、氏の紹介によるものです。ミュージシャン&性格俳優の内田裕也さんも、11/17会のメンバーですが、なかなか顔を出してもらえません。アメリカのセレブで初めてAIDS患者であることを公言したロック・ハドソンさんはメンバーになられた年に逝かれました。

11/17会には人間的に妙に濃い人が多いので、僕もせめて加齢臭だけでも濃くしなければ。例え姪っこに避けられようとも。
2014/03/26 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

*

「めぐりあう時間たち」いい映画でしたね、友人と映画館で観ました。
当市の映画館には掛かっていなくて、わざわざ電車に乗って観に行きました、窓から落ちるシーンのあっけなさ。

福島は自死する人が増えましたが、町なかの建物から飛び降りるとかなくて、ひっそりと部屋のなかで終わっているらしく、ニュースにもなりません。
たまに山奥の飛び降りスポット、谷川の橋を選んでいるひともありますが・・・・・あくまで大人しい東北の人間なのです(苦笑)。

梅が咲きました、間もなく桜も咲きます。
近くに勝手にマイ標本木にしている桜があるので、後で様子を見に行ってみます、では。
2014/03/27 [いらくさURL #EvmDRqhQ [編集] 

*

なんかすごいなー。
青いケーキだし、女とkissだし、観客付き自殺だし、
誰も彼もがエキセントリック!
と思いつつ面白く見終わって、
題名は「愛のトンチンカン」じゃないの、と思ったりして、
ハタと気付いた。
私やってない?
トンチンカンな親切やトンチンカンな愛の押し売り。

September30さんがおっしゃるように、
愛されなかったんじゃなく、愛せなかった物語。
うんうん納得。

でも。と私は又思う。
生涯変わらず愛せるなんてことあるんだろうか?
旦那さん二名は「僕がそうだ」と胸を張って言うんだろうか?
死によって拒絶されても?

又わからなくなる。




2014/03/27 [ムー] URL #qiVfkayw [編集] 

* Re: Re:Re: 博多弁の兄ちゃんはカレー臭とともにやってきた

November さん、

私の参加する9/30会は参加者も少なくあまり活動をしていないようで、
メンバーは日本人を除いて全部死んでしまいました。
やっぱり日本人は長生きをしますね。

法王ニコラス4世(1227年生)、ロビンソン・クルーソー(1627年生)、モナコのプリンセス・シャーロット(1898年生)、トルーマン・カポーティ(1924年生)、石原慎太郎(1932年生)、五木寛之(1932年生)、September30(500BC生)。
2014/03/28 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

いらくささん、

エド・ハリスがメリル・ストリープと話しながら窓際に腰掛けた時に、
ああ彼は死ぬな、と予感しましたが
その落ち方があっけないと同時にすごく壮絶で、あのシーンは忘れられません。

福島の人達にもなんとかして希望を持って欲しいです。
生きてさえいればそのうち何かいいことあるさ、と思わなければ・・・
1度だけの人生ですから。

我が家の隣のしだれ桜はまだまだ裸の木々を寒風に震えさせています。
春はまだ遠い。
2014/03/28 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

ムーさん、

『愛のトンチンカン』 ですか?
いいですねえ。気に入りました。
いつか私が脚本でも書くことがあったらタイトルはこれに決まりです。
喜劇でありながら、終わったあとに観客がしんみりと考えてしまうような、
そんな秀逸な芝居になりますよ。主役はぜひあのBelrosaさんにお願いしたい。

生涯変わらず愛せるなんてことあるんだろうか?
あるかもしれないし、ありえないかもしれない。
でもそれは問題じゃないと思います。

ひとのこころはかげろふのやうにうつろふもの。
薔薇はさいているうちにつんでやりませう。
                      ・・・・『九月物語』より
2014/03/28 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: デイトン大学快進撃の翌朝、生涯変わらず愛せるなんてことあるんだろうかについて

Septemberさん、

朝六時半、これから出勤。九時出勤のかみさんはまだグースカ寝てます。昔は、起きてきて見送ってくれたのに。まあしっかり寝てくださいな。

東北の話も出てきてので、勝手ながら、三年前、朝日新聞のホームページ岩手版に出ていた記事へのリンクを下に。

旦那さんを津波で亡くした釜石の佐々木タツ子さんの3.11です。いまだに思い出したように読んでしまい、あらためて心を痛めてしまいます。その一方で、こういう風に長年一緒により添えたらいいなとも思い、不思議に勇気をもらえます。

(その一)
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW20130327030890010.html

(そのニ)
http://www.asahi.com/area/iwate/articles/MTW20130327030890011.html
2014/03/28 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* Re: Re: デイトン大学快進撃の翌朝、生涯変わらず愛せるなんてことあるんだろうかについて

November さん、

佐々木タツ子さんの二つの記事は彼女の語り口が淡々としているだけ
よけいに胸を打ちました。
彼女自身も77歳と若い年ではないのにもう一度店を開けようか、という
未来を見つめる若々しい気持ちはわれわれが大いに学ぶべきですね。
生きることへの勇気をもらえる記事でした。

私も
愛する人より絶対先に死にます。
佐々木タツ子さんと違って、あとに残されて生きる勇気が
私にはない。
やはり女は男よりも強い、とこれはもう真実ですね。
2014/03/29 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: Re: Re: デイトン大学正念場の日の朝、生涯変わらず愛せるなんてことあるんだろうかについて

Septemberさん、

、、、最近、津波の日に亀久雄さんとはぐれた場所にあった写真店からタツ子さんに連絡が入った。当日、店の人が撮影した写真に、手をつないで逃げるタツ子さんと亀久雄さんの姿が偶然写りこんでいた。「毎日、泣いてばかりでは、助けてくれたお父さんが怒るかな」。もう少し、気持ちの整理がついたら、また店を出そうかと思い始めている、、、。

「3月11日、午後2時46分、みんなは、何をしていたのだろう。それから、どう生きているのだろう」の副題がついた、朝日新聞デジタル岩手版の連載記事、精神的にかなり行き詰っていたころ偶然見つけて読むようになり、中でもタツ子さんのこれには励まされました。

昔は辛気臭い、お涙頂戴ものの映画が苦手でしたが、だんだんと受けいられるようになってきました。連れ合いを失う男は、「東京物語」の笠智衆、「鉄道屋(ぽっぽや)」や「あなたへ」の高倉健、「About Schmidt(アバウト・シュミット)」のジャック・ニコルソン、「Smoke(スモーク)」のウイリアム・ハートといろいろ出てきます。皆さん、哀愁がただよい、とても次の恋を求めてってな風じゃありません。

ボール・オースチン原作の「Smoke」で、ハーヴェイ・カイテル演じるニューヨークのタバコ屋の主人は、長年毎朝同じ場所で一枚写真を撮っています。タバコ屋の客の作家(ハート)の、昔交通事故で亡くなった奥さんが、その朝、カイテルの撮った写真に入っていたことが分かり、お涙頂戴度はぐっと高まっていきます。  

先週クリーブランド映画祭でみた新作のベルギー映画「82 days in April」は、バックパッカーの旅の途中で死んだ息子が残した旅日記をたどって、その親御さんの年配夫婦がトルコを旅するというストーリーでした。息子のカメラやiPadは盗まれていましたが、残された荷物の中に、写真屋にプリントを頼んだ際の引き取り券を見つけます。ようやくたどりついたどこか小さな町で、生前の息子が最後に撮った写真をようやく手に入れます。

「Smoke」を初めて見た際、そんなことあるかいなと頭をかいてしまいましたが、前述の記事で津波から逃げるタツ子さんと旦那さんが写真に写っていたとか読むと、一葉の写真の重さ、それは心にしみてきます。デイトン大学、ここまできたら、全米最強のフロリダもやっちまえ。
2014/03/30 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* この映画

大好きだったんです。でも当時はその音楽と映像の美しさにひかれていただけだったんだなっと、改めて思いました。
このブログでまた見返してしまったんです。
今見るとまたなんともそれぞれの考え方に共感できてしまいいっそう好きになりました。
欝のときのこともよく思い出します。あのときあんなに必死だった感覚がどうしてこれっぽちも今は苦しくはないんだろうとか。どうして今は死ぬことで頭がいっぱいにならないんだろうとか。
全部記憶に残してはいけなくてはいけないことばかりですね、人間の経験とは。またいい週末をありがとうございます。
2014/03/30 [inei-reisan] URL #pNQOf01M [編集] 

*

めぐり合う時間たち
難解でした。
もう一度見てみようかしら。

スモーク
大好きな映画です。
ミーハーでお恥ずかしいのですが、ピアノレッスンが大好きで、
ハーベイ・カイテル繋がりで見ました。
いい映画と思いました。
2014/03/30 [たま] URL #6moyDOY6 [編集] 

* Re: Re: Re: Re: デイトン大学正念場の日の朝、生涯変わらず愛せるなんてことあるんだろうかについて

November さん、

ハーヴェイ・カイテルは私の好きな俳優で、
それというのもたしか例のマーティン・スコセッシの「Mean Streets」あたりからじゃなかったかな。
あの時はまだ若々しかったカイテルが、
ずっとあとになってからの作品「ピアノレッスン」では大人になった彼が実に良い演技をしていました。

「スモーク」はそれほど印象に残らない映画だったけど、
同位置から同時間にシークエンスで写真を撮るというアイデアに取り付かれたのはあの映画のお陰でした。

何気なく撮られたスナップショットからミステリーが生まれるというのは
よく映画などで使われる手法ですが、忘れられないのは
60年代のミケランジェロ・アントニオーニの"Blow up"だったと思います。
粒子に荒れたネガの超拡大をすると茂みの影から殺人者の顔がぼんやり浮かび上がるという
あれはゾッとするほど恐ろしいシーンでしたね。

あ、それから
UDのバスケットボールですが
私にはまったく興味がないのでごめんなさい。(笑)




2014/03/30 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: この映画

inei-reisan さん、

昔見た映画を改めて見直すと前に見えなかったものが見えてきたり
時にはまったく違う印象を得たりすることはよくありますね。
映画だけじゃなくて本もそうだし、音楽も同じだと思います。、

そしてその逆のこともあります。
それだけ自分が変わったという証拠なのでしょうか?
2014/03/31 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

たまさん、

難解というより、構成がちょっと込み入ってるだけじゃないかな。
ああいう映画は繰り返してみるととたんにスッキリとするものですよね。
とくに、ジュリアン・ムーアの小さな息子が実は成人して自殺するエド・ハリスだということを
頭においてみると、色んな所が見えてきました。
鈍い私はそこに気がつくのにかなり話が先まで行っていたのです。(笑)
2014/03/31 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* 地元なのに、誰か全く興味がないなんて公言するから、デイトン大負けちゃったじゃないですか

Septemberさん、

デイトン大になんか楽勝のはずの我らがオハイオ州立大学を一回戦でこかし、その後も次々と強豪相手に番狂わせを続け、30年ぶりに準々決勝進出、街の熱気は150キロ離れたコロンバスまで伝わっていたのに。

出ましたね、フェラーラ出身アントニオーニ監督の傑作「Blow up」!僕もその冷え切った映像美にぞぞっとしました。さて今回のサブテーマの一つ、日本公開時のタイトルは、、、「欲望」!何でこうなっちゃうんでしょう。英語の映画だから、そのままのタイトルで公開していたら、ブローアップって言葉がサムアップ(ちょっと違うか)みたいに日本でも定着したかもしれないのに。

愛の不毛を描いた他の作品もシンプルながら象徴的な原題にくらべ、ひねった日本語タイトルが多いこと。「叫び」は「さすらい」、「冒険」は「情事」、「職業 : 記者」は「さすらいの二人」、「日食」は「太陽はひとりぼっち」、、、なんだか、頭かいているうちに不毛になりそう。

ところで、母の自殺を思いとどまらせたリッチー坊やは、リチャードと呼ばれる大人になり、突然窓から自殺する、なんてすごいネタバレ!「愛のトンチンカン」こと「めぐりあう時間たち」、どうやら100万人読者の95万人くらいが見られているようなので大丈夫なんでしょうが、これから見ようとする5万人の方々にはちょっと気の毒。うちのカミさんは、まだ見ていない映画なんかで、僕がなんかのはずみで結末をもらすと、このスポイラーめっと呼んで、二日くらい口をきいてもらえません。
2014/04/01 [November 17] URL #WV4V227M [編集] 

* Re: 地元なのに、誰か全く興味がないなんて公言するから、デイトン大負けちゃったじゃないですか

November さん、

デイトンで周りが大騒ぎをしている中で、
私は悠々と我が来し方行く末を考えていました。(笑)

"Blow up" が出てきた頃 Novemberさんはまだおむつをしてお母さんの乳房にかぶりついていたでしょう。
私は永すぎた春のあとの新婚旅行で、福岡を起点に九州中をホンダのS800で廻った頃だと思います。
乳房にかぶりついていたのは私も同じか。

ネタバレは新しい映画ならともかく、古い映画はあまり気にしません。
そんなことを気にしたら映画や本の話が書けなくなってしまいます。
2014/04/02 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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