過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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墓地にて (2/2)

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ラウ夫妻の墓

このだだっ広い墓地に眠る数千人の死者の中に、僕がその生前をよく知っていた人が3人だけいた。
一人は数年前に亡くなった妻のオヤジさんである。 あとの二人はこのラウ家の奥さんであったアイリーンとアイリーンの娘のジェーンだった。 アイリーンはご主人のフレッドよりも24年長く生きて101歳で亡くなった。 そして彼らの8人の子供たちの最後に生まれたのが僕の妻のお母さんだから、アイリーンは僕にとっては義理のお祖母さんということになる。
ラウ夫妻は両方とも生まれはアメリカとはいえ生粋のドイツ人だったから、あのドイツ人特有の頑固な性格が孫である僕の妻までちゃんと受け継がれている。

お祖母さんのアイリーンのことは今でも一族の間でよく話題にのぼる。 孫達の子供時代にこのお祖母さんは忘れられないさまざまな思い出を刻んだようだ。 小さな孫達に最初にワインをすすらせたのも彼女なら、自家製の石鹸の作り方を教えたり、裏庭に飼っていた蜜蜂から蜜の取り方を教えてくれたのも彼女だった。 彼女の100歳の誕生日に地元の新聞にインタビューされて、長寿の秘訣は何ですか、と訊かれた時に、肉を食べないで魚を食べなさい、と答えたそうだ。




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アイリーン・ラウ (1987)


僕が撮った数枚のアイリーンの写真の中で、これは最後のものだった。 亡くなる前年だったから100歳のアイリーンである。
そして、アイリーンがこの家で亡くなるまでいっしょに住んだのが娘のジェーンだった。 つまりジェーンは僕の妻にとっては伯母ということになるが、92歳まで生きたこのジェーンのことはこれも以前に書いたことがあった。

伯母ジェーン



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コメント:

*

日本で墓石を撮る気は起きないのですが、これがヨーロッパだと撮りたくなるんですね。日本の墓はメメントモリにつながるからという訳ではないのですが。
2014/06/23 [上海狂人] URL #wuZV7DPc [編集] 

* Re: No title

上海狂人さん、

墓地や墓石に対するコンセプトは日本と西欧ではまったく違いますね。
それが何なのかよく解りませんが、日本の墓には宗教や哲学の匂いが強いのに比べて
外国の墓は死者のメモリーという感じで、もっと人間くさいです。
2014/06/23 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* 墓地

アメリカの墓地とヨーロッパの墓地ではかなりスタイルが違いますね。
写真だけからなのですが、ここは丘の上にあるのですか?そんな雰囲気が漂います。私の地元の墓地は田んぼの真ん中にあります。今では毎朝父がジョギングの帰りにお参りにいっているようですが、こんな広大な墓地ではないです。眠っている人もさぞかし安らかに過ごしているんでしょうね。。ドイツの墓地は緑の森のなかに半分風化しておいてあるという感じです。
2014/06/24 [ineireisan] URL #pNQOf01M [編集] 

* Re: 墓地

ineireisan さん、

この墓地は丘の上にあるというより、墓地の中に小さな丘が幾つもある、
という感じですね。
そういえば、私の父方の祖先の墓は山陰の田舎の丘の上にありました。
子供の私は祖父の葬式に連れて行かれたのを思い出します。
丸い棺桶に収められた祖父を若者たちが担いで山道を登って土葬にしました。

2014/06/25 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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