過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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振り返れば何だ?

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お祖父ちゃんと一緒
Hagerstown, Maryland 1984


古い写真のアルバムを取り出してページをめくるなんて、普通の人なら普段の生活の中でしょっちゅうやる事ではないんじゃないかな。
それが、僕の場合は写真をインターネットで細々と売ったり、写真を載せる私的なブログをやっているという理由で、毎日のようにコンピューターでフォトショップを開いているから、いやでも古い写真が眼に入る事になる。そんな事でもなければとっくに忘れてしまった古い写真に行き当たったりすると、探していたかんじんの写真を忘れてそのまま追憶の世界へと入り込んでしまうことがある。

この写真もそうだ。
息子の太郎がようやく歩き始めたころ、ボストンから家族を連れてメリーランド州に住む義弟の家へ遊びに行った時の写真だった。 同じ時に中西部のデイトンから来ていた妻の両親と落ちあって、皆で数日を過ごした。その時、娘のマヤの誕生祝いをしたことを覚えているからあれは9月だったに違いない。
妻のオヤジさんが孫の太郎と遊んでいるこの写真を僕が好きなのは、長身のオヤジさんの影の中に太郎がすっぽりとはまっていて、二人の影が一つになっているところである。 人の気配がまったく無い広大な風景の中の豆粒のような幼児の存在を、自分の影を孫に重ねて後ろからしっかりと見守るオヤジさんの立ち姿には、屈強な男の持つ頼もしさと優しさが現れている。

このオヤジさんは今はもう無く、自分自身が今ではこの時のオヤジさん以上に歳を取ってしまった。 太郎は今年の5月には32歳になる。
時は確実に移って行く。



孫というものは
否応なしに老いて行かされるあなたへの
神様からのご褒美なんだよ。

-Mary H. Waldrip-




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コメント:

*

明けましておめでとうございます。
今年もまた、私を豊かな創造の国での一時へと誘う素晴らしい世界を見せて下さい。

年末年始はLAで息子たちと過ごしました。
この写真に涙が出てしまうのは、暫く見ないでいるとどんどん変わっていく息子たちとまた離れ、「時は確実に移っていく」という言葉が特に身にしみたからかもしれません。
2015/01/05 [わに] URL #- 

* Re: No title

わにさん、

明けましておめでとうございます。
今年もよろしく・・・

そうですかクリスマスからずっと西海岸に帰っていたのですか。
わにさんが勤める自動車産業は
夏とクリスマスの2回、他の会社よりもゆっくり休暇が取れるという利点がありますよね。
年によって違うだろうけど1週間から2週間はあるでしょう。

あ、それから『Deco Japan』の展示会はわにさんよりも後に見てきました。
おっしゃるように、欲しいと思う作品の絵葉書などなくてがっかりしました。
もしかしたら著作権の関係かもしれません。

今朝(月曜)は寒くて12度(-11℃)まで気温が下がっていますががんばってください。
2015/01/05 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* おやじさん

このおやじさんのお話結構すきでした。部分部分で語られるSeptember30の思いが素敵なんです。それにしても広大な道路ですね。アメリカーって感じです。
2015/01/06 [inei-reisanURL #pNQOf01M [編集] 

* Re: おやじさん

inei-reisan さん、

オヤジさんが亡くなったのがクリスマスイブで、しかも自分の誕生日の明くる日だったのですよ。
だから家族がクリスマスに集まるたびにオヤジさんの話が出ないことはありません。

そうそう、この広大な、殺風景といってもいい風景はアメリカならではでしょう。
2015/01/07 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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