過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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とうとう8月のクイズの結果が・・

T140802-08-blognew.jpg

シェードを下ろして・・・


クイズの正解は③のピーマン。

最初のクイズではペッパー (グリーンペッパー、レッドペッパー、ベルペッパーなど)とか、パプリカと答えた人も正解にするつもりだったのに誰もいなかった。 「女性のお尻」 と答えた人がほとんどで、 ただ 「おしり」 とか 「臀部」 と答えた人もいたけれどこれも失格。 確かにこの写真はピーマンのお尻には違いないんだけどね。

僕がシェードを下ろしてひっそりと遊んでいた相手はこの一個のピーマンだったのだ。 最終的にクイズの写真となったのは、120枚ほど撮った中の1枚である。



T140802-22-blog.jpg





おお、すでに読者たちの轟々たる非難の声があちらからもこちらからも聞こえてくる。
「だって、ヒントの中で野菜じゃないと言ったじゃない!?」

そう。
ピーマンは植物学的には野菜ではない。 果物なのである。

たしかに料理の世界では甘くなくてメインの料理に使う植物を野菜。 甘くてデザートの材料になるものを果物と呼んでいる。 一般の人々にとっては八百屋で買うものが野菜で果物屋で買うものが果物、という事になる。
しかし21世紀に生きる我々はあくまでも科学的に物事を明確に把握しておかなければならない。

植物学的に定義をすると、
果物 (fruit) とは、植物の花から発展して実(fruit)となり、種子を含むもの。
野菜 (vegetable) とは、植物の根、葉、茎、などを食用とするもの。

卑近な定義をすれば、種を含む食品、または種そのものを食べる食品はすべて果物ということになる。

この定義でいくと以下のものはすべて果物なのだ。 (驚いたでしょう?)
トマト、アボカド、豆類、ドウモロコシ、キュウリ、カボチャ、ナス、ピーマン、米麦などの穀類 ・・・


そして野菜は、これは誰もが知っている。
根 - ジャガイモ、ダイコン、カブ、ニンジン
葉 - ホウレンソウ、レタス、キャベツ
茎 - セロリ、ブロッコリ


昔からピーマンが写真家たちが好んだ被写体となってき理由は、女性のヌードを思わせるそのセクシーな曲線に惹かれたからである。 画家よりも写真家に好まれるのは、モノクロで撮影することでアブストラクトな曲線が見る人に自由な解釈と想像を許すからだろう。
何といっても歴史上で有名なのはかの巨匠、エドワード・ウェストンの一連のペッパー・シリーズだ。 ウェストンは女性のヌードと同じくらいにピーマンを愛した。




paprikahomage-to-edward-weston-vladimir-kholostykh.jpg

Green Pepper
Edward Weston (1886-1958)

***


説明が長くなったけど、大部分の人が⑤のサクランボと答えた中で、ピーマンと当てた正解者は 「ogui」 さんと 「okko」 さんの二人だけだった。 凄い! 脱帽します。
しかし非情なサイコロの3度振りは半と出て、「okko」 さんに決定した。

okko さん、おめでとう。
住所氏名を非公開コメントにして送ってください。
お好きな写真を指定することを忘れないように。
数日経ってもご返事のない場合は棄権とみなして次の方を選びます。


そこで余談である。
クイズ常連の川越さんは彼のブログの中で僕のクイズを早々に記事に取り上げていて、その中で 「これは誰が見ても <尻> か <女体> でこれをピーマンと答える御仁はいないだろう」 と書かれているのを読んで、僕がニヤリとほくそ笑んだのは言うまでもない。 ピーマンを誰よりも最初に出していたのは彼だった。

また、ある女性の解答を読んで、僕は思わず吹き出してしまった。 日本の女性もこんなユーモアが言える時代になったのだと嬉しくなった。
「亀頭という果物は私は手にしたことや食べたことはあると思うのですが、どんなだったのかよく思い出せません。 そこで答えは①の桃でお願いします。 当選するといいなあ。 どうしても欲しいお写真があるので・・・」。

そして、いつも緻密なリサーチと鋭い推理で僕に挑戦してくださる ogui さんの解答を読めば、いかにして彼が真理へ到達したか、他の読者のための参考になるというものだ。

『まず
1. これはアーチストたちが昔から繰り返し挑戦してきた被写体。
2. 指で触れるとすべすべと・・・・
3. 器物や花や野菜ではありません。

そしてさらに、この中のどれか・・

① 桃
② 亀頭
③ ピーマン
④ 指
⑤ サクランボ

ピーマンは野菜で没
フォルムが次々と変化する(静物ではない)ので桃、サクランボは没
残るのは指と亀頭だが、アーチストが繰り返し挑戦してきた・・ホントか!!??

指で触れるとすべすべ・・は亀頭だなぁ。 まあ、状況次第では一方行に変貌はするが・・

と、このままではワナに落ちる、感じだ。

形状と艶ではピーマンの底部が一番しっくり来る。 が、野菜・・・
そこで調べてみると、
『ベルペッパーは植物学的には果物であるが、料理の分野では野菜とみなされる。(ウィキペディア)』
とある。 彼はここまで裏を取って出題しているのか?

「シャッターを切るたびに、フォルムが次々と変貌」 も気になるが、よく読むと先に 「角度を変えるたびに」 とある。 ふむ・・・
凹凸の多い底部なら角度次第でフォルムは変貌する。

というわけで、③ ピーマンです。
(ただし、「アーチストたちが昔から繰り返し挑戦してきた被写体」は説明できない・・)』

ブラボー!です。(拍手) ogui さん。
最後に言及されている (ただし、「アーチストたちが・・・) ですが、これは "Photography and pepper" の検索で簡単に出て来ます。 「写真家」 としないでアーチストと書いたところが僕のずるいところ。

一方、当選された okko さんの解答は実に簡潔だった。 『ヒントを頂いてもわかりません。 直感で③です』 。

今回のクイズはまるで科学者と詩人の対決のような観があるではないか?
論理と情念は相反するものでまったく別の世界に属するようでありながら、到達するところ(真理)は同じなのだ。




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コメント:

*

オ〜、マイガッ!
そうかぁ。ピーマン以外は考えられなかったけど、ピーマンを野菜だと思い込んでいて、調べることをしなかったのが敗因でした。手抜きはいかんなぁ。それにしても、う〜ん、やられたなぁ。これだからSeptember30さんのクイズは一筋縄では行かない。

しかしある女性の回答、これは秀悦ですね。ついニヤニヤとしてしまいました。

また次回を楽しみにしています。
2014/08/13 [川越URL #uvrEXygI [編集] 

* Re: No title

川越さん、

自分の直感を信じろ、とは
私は「写真のレシピ」だけではなく、あちこちでさんざん云ってきたのですが・・・
私が女性のお尻や男性の亀頭を撮るようないやらしい人間だと皆さんに思われていたことが
今回のクイズではっきりととわかり
哀しみと同時に怒りを感じています。(笑)

そんな人じゃないと云ってくださったのは、どくとるくまさん、あなただけでした。
2014/08/13 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

>September30]さま
いや、確かに「いやらしい人間」とは思えないですけど、女の尻に興味を持たないつまらないやつとも思えないです。
それに女性のお尻はモナを写していたような気がするけど。
いや、これも調べてみないと記憶違いと言うこともありそうな気がして来ました。

しかし子供の頃から、「そう思っていたのに」って経験はたくさんあって、それを少しづつ出せるようにはなっていたつもりですが、まだまだです。
2014/08/13 [川越URL #uvrEXygI [編集] 

* Re: No title

川越さん、

私の冗談混じりのコメントをそのまま受け取られたようで
かえって申し訳ないです。
冗談か本気かわからないような書き方をするのが私の本領ですが
実生活でもそんな発言が多いので思わぬところで窮地に陥ったことが
今までもありました。
気をつけます。

もちろん女性のお尻は大好きです。(笑)
それと、私は本当はすごくいやらしい男なんですよ。
(それはもう皆さんもうよくご承知でしょうけれど)

「そう思っていたのに」の経験がどんなに悔しいかよくわかります。
ちょうど競馬場で勝馬をちゃんと当てていながら
最後の土壇場で迷いが出て他の馬に乗り換え
最初の馬が大穴で入ってきた時の気持ちですよね。


2014/08/13 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* えっ・・・

私が当選するなんて、oguiさんに申し訳ありません!
川越さんやほかの人にも!
september30さんと友達にはなれない”考えないタイプ”の私が・・・
さいころは非情ですね!
でも、うれしいです。
こちらはお盆なので、人が来たりでバタバタしてますので、写真の選択は少し待っていただけますか?
よろしくいねがいします!
2014/08/13 [okko] URL #v5.i7xGY [編集] 

*

見た目はピーマンしか考えられなかったのですが、煩悩があると目が曇るという事ですね。
2014/08/13 [上海狂人] URL #wuZV7DPc [編集] 

*

>okkoさま
このクイズの場合、申し訳ないなんて全く気にすることないんですよ。正解を出すのは自分、正解者多数の場合は非情な「さいの目」次第なんですから、全てはご自分の持っている運命です。(ちょっと違うかな?)でもおめでとうございます。(^^)/

>September30さま
う〜ん、どちらかといえば私の書き方の方が問題かも。
ともあれ、内心ではもちろん私もSeptember30さんが女の尻に見向きもしないつまらないやつだなんてこれっぽっちも思っていません。(^^) それどころかブログに書けないほどいろいろな経験をされているに違いないと確信しています。今からでもいいから私もあやかりたいものです。いや、やっぱりこれは人徳というもので、求めても得られないものでしょう。

「そう思っていたのに」の部分はまさにそんな感じですね。決勝で敗れてもそれほど悔しい気持ちはないのですが、今回は悔しい気持ちたっぷりです。
2014/08/13 [川越URL #uvrEXygI [編集] 

* Re: えっ・・・

okko さん、

おめでとう。
ご立派な勝利です。

ゆっくりと時間をかけて選んでください。
2014/08/13 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

上海狂人さん、

いやいや、煩悩があるからこそ私もピーマンを撮ろうという気になったのです。
きっとウェストン大先生も同じだと思いますよ。
2014/08/13 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* あ~残念

すごいですね、正解者のお2人・・

それにしても、私は未だに理解できない事があります。男性はどうしてそんなにも女性の尻が好きなのか?ということです。胸が好きなのは理解ができるのです。が、尻ともなると「男性にも尻があるじゃないか!」と言いたくなるのです。

女性にしかない、プニプニした尻がよいのでしょうか?

2014/08/13 [Yoko] URL #- 

* Re: No title

川越さん、

実は以前は「非情なさいの目」に疑問を感じていました。
私のクイズは皆さん誰にも同じようにその結果を楽しんでもらいたいと思うのに
何度も同じ人が当選したり、正解でありながら1度も選ばれなかった人がいたりして
かなり悩みました。
それが今では川越さんがおっしゃるように
すべて人それぞれの運命なのだと、思うことで「非情なさいの目」の判決を受け入れています。

2014/08/13 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: あ~残念

Yoko さん、

女性の身体のどこが好きか、という質問なら人によって違うだろうけど答えるのはわりと簡単です。
それが、なぜそこが好きなのかという質問は答えるのが難しいですね。
随分と考えてみたけどはっきりわかりませんが、無理にその深部を探ってみると
『自分の中の男を呼び起こすものがある』 とでも言うのかなあ。

具体的には
1. ビジュアル的に美しい。(美への憧憬)
2. 無意識にそこへ触れたくなる。(これじゃまるで痴漢だ!)
3. 自分が持たないものへの願望。(無いものねだり)

女性だって男性の身体に魅力を感じるのは同じではないのですか?

そういえば以前こんなことを書いたことがあります。

http://blog1942.blog132.fc2.com/blog-entry-641.html#comment4121
2014/08/13 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* 尻と女

あ~~この記事昔読んだ事覚えています!

3に「自分がもたないものへの願望」とありますが、男性の皆さんもご立派な尻をお持ちではないですか!
私は男性の「尻」に惹かれた事が一度もありません。(どうでもいい情報)

何はともあれ、ありがとうございました!
2014/08/18 [Yoko] URL #- 

* 尻と女

Yoko さん、

そういえば逆に、女性は男性の身体のどこに惹かれるか、
は今まで聞いたことがなかったので好奇心からあるブログを見ると
こんなことを言っています。

1. 引き締まった身体、
2. がっしりとしたたくましい肩や胸そして腕、
3. 小さくて引き締まったお尻、
4. 豊かな髪

これで見ると私は3以外はすべて失格です。(ため息)
Yokoさんもどうか男性のお尻に興味を持ってくださいな。(笑)
2014/08/18 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* 管理人のみ閲覧できます

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2014/08/19 []  # 

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2014/08/19 []  # 

* Re: 写真決まりました。

okko さん、

そうですか。
あの場所には亡くなられたご主人との思い出があるのですね。
お盆の日にクイズに当選されたのも何かの縁でしょう。

お望みの写真は二、三日中に送り出します。

2014/08/19 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014/08/31 []  # 

* Re: 届きました!

okko さん、

無事に着いたようですね。
よかった!
2014/08/31 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

頂いた写真、フィレンツェで19年前に買ったマーブル模様の額に入れてリビングに飾りました。
そして、古いアルバムから同じ場所で夫が撮った写真がでてきました。それは、よごれた窓ガラスごしのようですし、september30さんのようなプロとは、ちがいます。
そして、橋の中央に立つ夫をわたしが撮った写真も、、、
あれから、数年後に彼がいなくなるなんて、夢にもおもいませんでした。
このクイズの当選、選んだ写真も偶然ではないとおもうことにしました(笑)
ありがとうございました!


2014/09/07 [okko] URL #- 

* Re: No title

okko さん、

19年前にご主人が撮られたその同じ場所で、ずっと後になって(2007年)私が同じ窓から同じ写真を撮り
それが今2014年にokkoさんの家の壁に掛かったということに不思議な因縁のようなものを感じます。
そしてその写真が入っている額も、その時のフィレンツェから来たという。
これは偶然ではありません。
人と人はそんな形でどこかでつながっているのですね。
2014/09/08 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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