過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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ボルサリーノ

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つい先日のこと、何を思ったのか僕はボルサリーノハットを買ってしまった。
スポーツキャップだとか防寒用の毛糸の帽子は持っているけれど、お洒落用の帽子を買うなんて僕には生まれて初めての経験である。もちろん若き日のアラン・ドロンやジャン・ポール・ベルモントに挑戦しようなどと大それた事を夢にも考えたわけじゃなくて、僕ぐらいの歳になればソフト帽が似合うんじゃないか、と柄にもなくちょっと色気が出てしまったようだ。

といっても、本家のボルサリーノ製の帽子は300ドルと手が出ないから、それよりもずっと安いドーフマンのウールのフェルト帽を選んだ。色はチョコレート。
ミディアムのサイズがほんの少しだけ大きめだったが、かぶっていると何となく気分がシャキッとして、すぐに気に入ってしまった。映画の主人公になったような錯覚があってなんとなく浮き浮きしてしまうのである。
それでふだんはまず見ることなんかまったく無い鏡に向かって百面相をしている自分を発見した。
帽子を目深(まぶか) にかぶってにっこりと優しく笑ってみたり、煙草を口の端にくわえ、キッと凄みのある目つきをして持ち前の嗄れ声で 「振り向くな、拳銃を床に落とせ」 と言ってみたり、帽子のつばに手をかけてアラン・ドロンがよくやったように眉の間にシワをよせ、憂い深げな眼差しを女に送ってみたりした。
また007のロジャー・モーアの真似をして片方の眉だけを大きく吊り上げてみようとしたけれど、これはけっこう難しくてうまくいかず。

その結果、外出する時だけではなくて家の中でも一日中その帽子をかぶるものだから、女房が呆れてしまった。
一つのことに熱中するとそればかりやるという子供の頃の習癖が、いまだにちゃんと残っているのには自分でも苦笑してしまう。










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コメント:

*

<何を思ったか帽子を買った>経験は幾度もある。
帽子屋で、デパートで、安くもないのに。
しかし、日本じゃ帽子は人目を引く!
かなり勇気がいる。
同じ人目を引くにしても着物は平気なのに帽子はなんで?
多分鼻が低いせいだ。

ボルサリーのといえば日本じゃ麻生太郎。
白いマフラーまでしちゃったからギャングファッションとか言われたけど、
とても似合っていた。
鼻だって低いのに(笑)

帽子は慣れが必要だと思う。
顔の一部になってしまえばいいんだと思う。
しかーし。敷居はいまだに高いなー。







2015/03/17 [ムー] URL #qiVfkayw [編集] 

* Re: No title

ムーさん、

アメリカに住んでいても昔の外国映画のような帽子のファッションはもう見ることはないんだけど
それでも男性の場合は気をつけてみると、
けっこう野球帽だとか、鳥打ち帽だとか、フェドラ帽だとかかぶってるんですね。
その点、女性の場合は帽子と名のつくものはふだんはいっさい見ないのに気がついた。
見るのは冠婚葬祭とかダービーの競馬場くらいかなあ。

日本人の帽子はいまだに敷居が高い、とムーさんがいうのは
たぶん女性の事を指してるのでしょう。
男性はそれほどでもないんじゃない?
麻生さんもよく似合ってると思いました。。
2015/03/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

日本で帽子
かなり流行ってますよ。
特に昨年から。
夏も冬も若い層はニット帽をちょっとふざけて浅く真っ直ぐてっぺんに被る!
年配者は夏は日傘より帽子!両手が空くから。
私も愛用してます。
冬も今年はニットの帽子、そして大好きなのがベレー帽。

帽子って慣れだと思います。

でも、フォーマルなお洒落は難しい!
カジュアルにしか被れません。
私はプールの帰りに風邪引かないように被るのであまり自慢できない。

似合う男性は、麻生太郎じゃなくて白洲次郎とかがいいな。
ボルサリーノなら、やっぱりお洒落に被って欲しいです。
Septemberさんなら似合うと思います。
2015/03/17 [たま] URL #6moyDOY6 [編集] 

* Re: No title

たまさん、

そうですか、日本では帽子が流行りですか。
ファッションにはとくにうるさい日本人女性にとって
帽子は恰好のターゲットになるんじゃないかな。

白洲次郎の画像をさんざん探したけど
帽子をかぶった写真には行き着けませんでした。
ハンサムな人だったんですね。
2015/03/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* 白洲次郎の写真

帽子付の画像を見つけました。メールでお送りしておきます。ボルサリーノお似合いなのでしょうね。太郎さんにもばっちりなんじゃないかしら。
2015/03/18 [ふくろうサロン調べもの部] URL #6facQlv. [編集] 

* Re: 白洲次郎の写真

ふくろうサロン調べもの部 さん、

画像をありがとう。
あの時代は帽子は男にとって、お洒落というよりはマナーとしての常識だったから
現代の帽子とは生活の中での意味が違うのでしょうね。

ボルサリーノ帽は若い人だとキザな感じを受けてしまうけど
年配者ならそうでもないんじゃないか、と思います。
2015/03/18 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

とても素敵な帽子ですね!こういう柔らかな曲線と思わず触りたくなるような風合いのフェルトでできた帽子が大好きです。家の中でもかぶってしまうというお気持ち、よくわかります。

若いころは帽子を20個ぐらい持っていました。キャスケットがお気に入りで毎日かぶっていました。大学の正門前に捨てられた子猫を2匹、ヒョウ柄のキャスケットに入れて手で抱きかかえて帰ったのもいい思い出です。
キャスケット以外はフォーマルな帽子ももちろん持っていて、歌舞伎や文楽などに出かける時や冠婚葬祭には被ってゆきました。福岡の井筒屋で祖父の買ってくれたチョコレート色とボルドー色の中間ぐらいの深い色のフェルト帽は、エレガントすぎて、当時の私には被りこなせずお蔵入り… でも捨てられず時々箱から取り出してそっと眺めています。
結婚して転居するのを機に、たくさん持っていた帽子を次々処分しちゃいました。そもそも帽子が欲しいような服装もしなくなり、また、そんな場所とも縁遠くなりました。今は自分で時々男性用ハンチングを縫うぐらいですが、帽子は未だに好きで気が付けば3つ4つ持っています。
2015/03/19 [nico] URL #- 

*

ボルサリーノはかっこいい(もちろんドロンも)ですけど、いまの日本だとおしゃれ気分の若者がかぶっている印象があります。でも季節に合っていなかったりで、「カッコイイなぁ」と思える人にはなかなか出会えません。

自分でも一度欲しくなりましたが、かぶるシーンがイメージできずに諦めました。それ以前も以後も、もっぱら帽子は実用的なものばかりです。アウトドアでは寒いとき、暑いとき、雨の日、日差しの強いとき、森の中、それに川でも帽子はとても有効なものですしね。

でもやっぱりかっこいい帽子が欲しいなぁ。頭のでかい自分にはなかなか似合うと思える帽子がないってこともあるんですけどね。その点September30さんは年齢といい、体格といい、雰囲気といい、さまになりそうでいいなぁ。
2015/03/19 [川越URL #uvrEXygI [編集] 

* Re: No title

nico さん、

帽子のファッションなんて何も知らない私だけど、
この帽子のつばの全面が下側に、後面が上側にめくれているところが
にくいと思うんですね。

そうか、nicoさんは帽子に凝る人だったんだ。
女性なら衣服はもちろんのこと、靴や装身具に凝る人は多いだろうけど
実用的じゃない帽子を純粋に「お洒落」として集める人は
そんなに多くないのじゃないかな。
キャスケットという言葉も私には初めてで
見るとハンチングの1種のようです。
たしかにこれは日本で女性がかぶっているのを見た記憶があります。

帽子に合うような服装、というのも私には難しすぎる課題で
これはもうあまり気にしないでいくしか選択がありません。(笑)
2015/03/19 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: No title

川越さん、

アウトドア派の川越さんならいろんな状況に合わせた実用的なキャップ類はいくつもお持ちだと思います。
私は若い頃から帽子とか手袋とか靴下とか、身体の末端に着けるものが嫌いで
まあ靴下は仕方がないとしても、あとはほとんど所有したことがありません。
それが最近になって少しづつ変わってきたようで
ことに冬には手袋とマフラーが必需品となりました。
手袋は毛糸の厚手のものからピッチリした革製までいくつか持っているし
マフラーときたら首に巻くだけでこんなに暖かいものかと驚嘆して以来
家でも1日中着用しています。

それで帽子に関しては、ボルサリーノがさまになっているかどうかは、気にしないことにしました。
周りではとてもいいと言ってくれるのだけれど
それが只の社交辞令かどうかはわからないし
結局、お洒落というのは自分が良い気持ちになればそれでいいんだ、
と腹をくくりました。
お洒落というものは勇気が必要なんだと初めて悟りました。(笑)

2015/03/20 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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