過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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心に残るメロディー



リベルタンゴ
Yo-Yo Ma


東洋人にはなぜか、フラメンコやタンゴなどラテン音楽のリズムやメロディーを愛する血が流れているようだ。
ヨーヨー・マ もその一人。 特に彼のタンゴへの執着は強くて、1999年にニュータンゴの旗手、作曲家ピアゾーラの曲を集めたCD 『タンゴの魂』 を録音している。 この CD は僕も所有していて、その最初の曲 『リベルタンゴ』 を聽いた時に、あ、この印象的なメロディは昔よく聽いたことがある、とすぐに思った。 それでちょっと検索してみたらすぐ分かった。 1981年に、あのスーパースター、グレイス・ジョーンズがこの曲を ”I've seen that face” のタイトルで歌ったシングルが世界中でヒットしたのだ。

そうだ、それで思い出した。 10年ほど前に名前を忘れたけどアルゼンチンから来た有名なタンゴトリオの演奏会へ行った時、このリベルタンゴを聴いて惚れ込み、オリジナルのピアノ譜を手に入れたのだった。 あの楽譜はどこへ行ってしまったのだろう? 今探してもどこにも無い。 覚えているのは曲の出だしにユニークなヴァンプがついていて、ンバババ・ダバダバ ンバババ・ダバダバ というあの単純なリズムの繰り返しが耳について長い間離れなかった。



次の、スウィングル・シンガーズ の演奏はなかなか良い。
1960年代にパリで生まれたこの8人のコーラスグループは、バッハをジャズ風のスイングにして歌ったのが世界中で受けた。 僕が学生の頃、東京のジャズ喫茶でもよく聴いたものだ。 このグループはあれからいろいろな変遷を経ながら、何世代も経った現在もちゃんと活動を続けている。

この動画を聞いて感心したのは、バックに聞こけるベースやパーカッションなどがすべて肉声だということ。
動画の初めにその断りが出てこなければ、うっかりして楽器だと思ってしまっただろう。




リベルタンゴ
Swingle Singers




人の心に残るメロディーには、あらゆる種類のミュジシャンが惹かれるのは当然のことだ。
これはグラスハープという珍しい楽器の演奏。 その源流は紀元前2000年にもさかのぼるという。
そういえば子供の頃、台所中の食器を並べて箸で叩いて遊んだたことを思い出す。 それぞれの器に水を入れたり豆粒を入れたり して音程を調節したものだ。 1曲仕上がると両親を呼んでのコンサートだった。

このグラスハープも、水の代わりにワインを入れたらどうだろう。 ワインの種類によって音色が微妙に変わるなんてあるかもしれない。 そして演奏会の終りにワインを全部飲み干そう!




リベルタンゴ
Glass Duo




最後の演奏はギターで閉めよう。 日本人、押尾コータローのライブの熱演である。
ちょっと長めの演奏だが、全然飽きさせないところがさすがだ。 日本人にはやはりラテンの血が流れている、と感じさせる演奏だ。




リベルタンゴ
押尾コータロー






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コメント:

*

ヨーヨー・マ氏ってセクシーですよね。
音も本人も。
アルバムほとんど持っています。コンサートも素晴らしかった。

大好きです。
2015/08/16 [micio] URL #O/XG6wUc [編集] 

* Re: タイトルなし

micio さん、

ほんと、男の僕でさえ彼はセクシーだと思います。 そう、音も本人も。
といっても僕はコンサートには行ったことがないのです。

そういえば、micio さんもラテンの血が流れている日本人の一人。
2015/08/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* タンゴといえば

タンゴが踊れたらかっこいいでしょうね~
でもあれは骨盤が前傾していないと踊れません。骨盤が後傾しているのが大多数のアジア人には不向きかも…。踊れないからこそ音楽には心惹かれるのかもしれません。

タンゴと言えば私はアル・パチーノのScent of a Womanを必ず思い出します。何度も繰り返してみる映画の一つです。パチーノの昏い瞳と、エキセントリックな言動とにハラハラしながら。
2015/08/17 [nico] URL #- 

* Re: タンゴといえば

nico さん、

今度生まれる時は何になりたい?
と時々考えることがあるのですが、
僕の場合、テニスプロ、女性、大ワシ、といろいろある中に、タンゴダンサーがあるのを知らなかったでしょう?

そうそう、アル・パチーノのあの映画は僕のお気に入り。
物語自体も、まだちょっぴり残っている僕の正義感を大いに刺激するうえに
何といってもあのタンゴのシーンは圧巻です。
盲のアル・パチーノが踊る相手が、楚々とした素人の女性なのもいい。

それと、あまり好きだったので DVD を手に入れてしまった映画に
ブエノス・アイレスで作られた 『Tango』(1998)があります。
映画の筋自体はどうってことないんだけど
最初から終りまで踊りをたっぷり堪能させてくれる。
これは強くお勧めです。
2015/08/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

アルパチーノの映画はSeptember30さんが紹介してくれて見たのでした。
あのシーンは洒落てて素敵です。
映画もとーってもいい。

ヨーヨーマの「リベルタンゴ」私も持っています。
無伴奏チェロ組曲もヨーヨーマの音は艶と厚みがあって一番いい気がします。

生まれ変わったら、女性になりたい?(笑)
もっとすごいのは大ワシ!
じゃ私は小鳥になる(笑)
2015/08/17 [ムー] URL #qiVfkayw [編集] 

*

日本人はメジャーよりマイナーのほうが好きじゃないですか?演歌もそうですけど。
2015/08/17 [上海狂人] URL #wuZV7DPc [編集] 

* Re: タイトルなし

ムーさん、

クラシック音楽の巨匠といえばだいたい
高齢で枯れて仙人のようになってしまって
外見がセクシーと呼べる人は少ない。(その人の音楽は別として)
ヨーヨー・マはそういう年齢になってもきっとセクシーさを失わないだろうな。

無伴奏チェロ組曲は僕にはムーさんほどのコレクションはなくて
ラストロボビッチしか持ってないんだけど
ヨーヨー・マのもぜひ手に入れておきたいです。

女性に生まれたい、というのは、僕の女性崇拝が極端まで行った証拠かな。
大ワシに生まれ変わったら、きっともう可愛い小鳥なんぞに目もくれず
牛や羊などをガッシリとつかんで空に羽ばたくなんてすごいじゃないですか。



アル・パチーノの映画 (女の匂ひ)のあのタンゴのシーンは前に動画を載せたことがあるので
良ければもう一度見てね。

http://blog1942.blog132.fc2.com/blog-entry-590.html
2015/08/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: タイトルなし

上海狂人さん、

そうそう、ドレミソラドの長調音階よりも
ミファラシレミの短調の方が日本人の感覚にはぴったりくるのかもしれないですね。
でも、中にはあの日本の古い歌曲 『浜辺の歌』 のように
長調でありながらもの悲しさがたっぷり出ている不思議な曲もあります。
2015/08/17 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* タンゴ(を見るの)が一番すき

ドイツに来てびっくりしたのは大抵の人が踊れると思っていたのに
そうではなかったってこと
夫も踊れなかった、今も・・・
それでも踊れる人は恐らく日本よりは多いと思うけど
パーティや、スキー場のレストランの場所の空いているところで
踊っている人は結構います
そして、一組が踊りだすと、次々と踊りだすのです

年末年始のオーストリアスキー旅行では、大晦日の12時になると村中
レストランは勿論、ゲレンデも、広場も拡声器でウインナワルツが流れて
その辺中に踊りだす人が・・・というのを見てきました
でもスローワルツのステップの人が大部分で、
本当のウインナワルツを踊っている人は稀ですけどね

息子には12歳からきっちりダンス教室に通わせましたよ
夫の踊れないのがショックで
州大会で、ラテン2位、ワルツ1位を取りました!
あっ、ここでSeptember さんの嫌いな自慢をしてしまったけど、
お許しください
ドイツのダンス教室では
ラテンとワルツは同じレッスンプログラムに入れてありますがタンゴは別のコースなんです
短編映画「愛されるためにここにいる」ですが、これもなれ初めはタンゴ教室です
タンゴがなんとぴったりかと、他のダンスではだめですね
Shall we ダンスのリメイクだなんて思われるかも知れませんが
フランス映画はこうでなくてはという、結末に含みを持たせているところまで

この題名は原題も、ドイツ語題名も「愛されるためにここにいるわけじゃあない」です
未だご覧になってないのならお勧めします

それから、題名のわからないタンゴの映画ですが、ご存知の方いらっしゃいませんか
ビデオを処分してしまったのです
ヨーロッパのどこかの国 ドイツかフランスからだったはずですが、
女性がブエノスアイレスのタンゴ教室に入学して・・
あらすじも何も覚えていません、20年位前に見たモノトーンの映画です
何が素敵だったかというと、
その辺のよたよたした老人カップル、買い物帰りのオバちゃんなど
普通の人がさりげなく踊っている場面が沢山あって
タンゴが生活に溶け込んでいた事です
もう一度見たいなあ
2015/08/19 [のほほん] URL #- 

*

のほほんさん。
ドキュメンタリーで「タンゴ・イン・ブエノスアイレス」がありますがカラーだったと思います。
モノクロだと「タンゴ・レッスン」があります。

このブログではコピペ出来ないので、
YouTubeで「タンゴ映画研究所」を検索してみてください。
タンゴ関係の映画がいろいろ」出てきますから。
2015/08/19 [ムー] URL #qiVfkayw [編集] 

*

かなり古くてマイナーなのですが、「タンゴガルデルの亡命」というフランス映画に出てくるタンゴもおすすめです。

Tangos, El exilio de Gardel
この動画の8/11, 0:54くらいから始まるMilonga Locaを踊っている初老のカップルダンサーが最高に素晴らしいので見てみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=O6zlxlejB44&list=PL3EAD30D4562FCA88&index=8


タンゴに限らず、今まで見た男女のダンスでNo.1かもしれない。
このカップルの生き様というか、有り様がダンスに現れている感じがするのですよ。
2015/08/19 [micio] URL #O/XG6wUc [編集] 

* Re: タンゴ(を見るの)が一番すき

のほほんさん、

僕も踊れない日本人の一人です。
若い頃、デートの相手と踊れたらどんなに素晴らしいだろうと、地団駄を踏んだ回数は数知れません。
そのために失った恋の数は少なくありません。(笑)
(ダンスを誘惑の武器に使うというのは、若い頃の浅薄な考えです。)
でも、音楽のリズムに合わせて体を動かすのは人間の本能だとすれば
自由自在にリズムに乗って踊ってみたい、と思うのは誰も同じでしょう。

それで50歳を過ぎた頃、市のアダルトスクールの社交ダンスのレッスンに
女房と一緒に申し込んだら志願者が多すぎて順番待ちということで
数カ月後にやっと招待されました。
ところがその時は僕の仕事の内容が変わって、週に2回のレッスンに行ける時間が無くなり
それ以後ダンスとはいまだに縁がありません。

ウィンナーワルツ。
同じワルツでも、3拍子の2拍目を早めに打つというあのウィンナーワルツのリズムは
ジャズでいうアンティシペーション(シンコペーションの逆)ですが
あれがウィンナーワルツを独特の音楽にしています。

仏映画の 「愛されるためにここにいる」 は見ていないと思います。
おっしゃるように原題は "Je ne suis pas là pour être aimé" (愛されるためにここにいるんじゃない)
なのに、まったく逆の邦題が付いたのは面白いですね。
これはぜひ見たいです。探してみよう。

タンゴの映画といえば思い出すのは 『タンゴレッスン』 ですが
のほほんさんの言う映画とは違うようですね。
これも僕には見た記憶がありません。

見ていない映画の、なんとまあ多いことか!
コメント欄で皆さんに薦められた映画を、一つ一つ見ていく
というのがこれからの仕事の一つになりそうです。
2015/08/19 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* ムーさんへ

ありがとうございます
YouTube「タンゴ映画研究所」を検索しました、おーっなんて沢山
ところが、ほぼ全て
「この動画は、お住まいの国では再生できません 
使用条件について GEMA との合意に至っていない SME の音楽が含まれている可能性があります」と
これは割合しょっちゅう出てくるサインなんですよ
September さんの載せられる動画も殆どそう
それでいつものように1件ずつ新たに検索してみることにします 
でも「タンゴレッスン」ではないです
2015/08/19 [のほほん] URL #60nqeuCY [編集] 

* Re: ムーさんへ

のほほんさん、

ドイツでは他国の動画が再生に規制がある件は
ずっと前にドクトルくまさんからのコメントがあって知っていました。
同じヨーロッパでもほかの国では問題が無いようですね。
僕のブログ上の動画も見れないとは残念!
2015/08/19 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: タイトルなし

micio さん、

またまた見た事のないフランス映画が…

さっそく動画を見てみました。
たしかにずばらしい!!
初老のカップルと書いてあったのでもっと、ゆっくりの動きを予期していたら
とんでもなかった。(笑)
ことに女性の方はセクシーなタイトスカートのファッションといい(色がたまらない)
軽々とした身のさばきと言い、てっきり若い女性だと思ってしまいそうですね。


それで、僕の方でも見つけたのは
上の nico さんへのコメントで書いた、映画 "Tango" のシーンです。
踊っている初老の男性は映画の主人公ではなく
主人公のプロデュースする舞台でダンサー達を教えるブエノス・アイレスでは著名なダンサーらしい。
このシーンは、レストランで食事の最中に、ステージのアナウンサーに請われて
客の中から若い女性を一人選び、彼のタンゴの名人芸を披露します。
その後に続く動画も同じ映画からのシーンです。

https://www.youtube.com/watch?v=_JIZjpywxPk
2015/08/20 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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