過ぎたこと、過ぎて行くこと  by September30

アメリカに長く暮らしながら日本やヨーロッパを周る著者が、写真と文章と音楽で綴る随筆のようなもの

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September30

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アルルにて

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《1》

アルルに行く予定は最初はなかったんだけど、アヴィニョンからまっすぐ南下して広大なカマルグ平野ヘ車を走らせている途中で、アルルの標識を見たとたん、ちょっとだけ寄ってみようよと、車内の誰もが言い出す。
「有名なカフェ・バン・ゴッホでランチはどう?」 と同行のM夫人なんかすでにその気になってウキウキしている。 アルルといえばゴッホ、という観光者的先入観が誰もの頭に沁みついているらしく、「そうしよう、そうしよう」 とその場で全員が賛同する。
ところがその 「カフェ・バン・ゴッホ」 での昼食が、今回のフランス旅行を通して最悪の経験になるとは…





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《2》

カフェ・バン・ゴッホに到着してみると、表のテラスにも店内にもひっそりとして客が一人もいない。 もう昼前だから時間が早すぎるはずはない。 なぜだろうと訝しんでいると、出てきた冴えない顔の若いウェイターはつい今までキッチンで下水修理をやっておりました、というかのように汚れた白シャツによれよれのズボン、ゼーゼーと息を弾ませている。 そのウェイターがニコリともせず、いらっしゃいもなく、怒ったように 「何人?」 と訊いてくるのに 「8人」 とこちらも怒ったように答える。





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《3》

2階の席へ付かされてから改めて店内をみわたすと、なんともお粗末なカフェである。
木の床はゴミなど落ちてないとはいえ、何日も拭かれたことがないらしく靴の底にベタベタとくっ付くし、安っぽいパネルが貼られた壁にはゴッホの絵のポスターが3枚だけポツンと架けられていて(そのフレームもまちまち)、しかもライトの一つは切れている。
われわれはお互いに顔を見合わせながら、ウェイターがなかなか出てこないのをさいわい 「どうする? ほかを探す?」 とひそひそと討議をしているところへ、さっきのよれよれズボンがメニューを抱えて現れる。 しかたなく諦めて腰を落ち着けたわれわれは、まるでアメリカの片田舎のパンケーキハウスみたいに100近い品目の並んだメニューに目を通しはじめる。





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《4》

そのあいだに頼んだワインがテーブルに来てそれを飲んでみると、うん、これはなかなかいいじゃない? とそこで初めて全員がほっとする。 気を取り直したわれわれは、このあと半日を過ごすアルルでの訪問地に話が移り、古代ローマ人が建てた巨大な円形競技場はぜひ見なくちゃねとか、開催中のピカソ展を覗いてみようか、などといろんな提案が出るのはいつものように楽しい。 8人の興味が全員一致しなくてもかまわない。 それぞれ別行動にすればいいだけのことだから。





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《5》

「カフェ・バン・ゴッホ」 で何の料理を食べたのかまったく覚えていないけど、はっきりと覚えているのは全員が半分以上を皿に食べ残したことである。 Y子さん以外は。
不味くて食べられないというほどじゃないにしてもお世辞にも美味とも言えないその料理は、なにしろ日本の大衆食堂の超大盛くらいのすごい量なのだ。 Y子さんはそれをきれいに平らげただけではなく隣の僕の皿にまで手を伸ばしてきて 「わたし粗食に強いのよ。 それにお腹ペコペコだし」 と恥ずかしそうに言い訳をする。 それにしても、われわれみたいに日本やアメリカから遠路はるばるやって来た旅行者が、わざわざ立ち寄るほどの料理とはとても思えない。





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《6》

「カフェ・バン・ゴッホ」 といえばどんな旅行案内書にも紹介されているほどの有名な観光地点の一つだから、店の内装にこだわったり料理の質を向上したりしなくても、きちんとしたサービスを提供しなくても、それに1度やってきた客が2度と絶対にくることはなくても、客がなくなるということは無いのだろう。
ここに来ることを主張したM夫人がごめんなさい、と何度も謝るのをなだめながらカフェを出る。 その時でさえ店内にははわれわれ以外には誰もいず、表のテラスで若い旅行者風のカップルがポツンとコーヒーを飲んでいるだけだった。





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《7》

アルルの町を歩き回っているうちに、いきなりM夫人の具合が悪くなる。
何かさっき食べたものが悪かったのだろう。 行きずりの洗面所へ籠もったまま長い時間出てこず、出てきた時にはもう歩けないほどひょろひょろとしている。 僕は急いで車を停めた地点へ戻ると一行が待っている場所まで車を動かし、その中で彼女を休ませる。 そのあとはM夫妻を車に残したまま、残りの6人でアルルの町の探索を続けることになるのだけれど、あれほどたくさん食べたY子さんは何ともないのには全員があらためて感心してしまう。

そしてこのあと、われわれは本来の目的地でありそこで2日間を過ごすことになっているカマルグ平野へとアルルの町をあとにする。不幸なるM夫人にとってもわれわれにとっても、とんでもないゴッホの思い出が残る町となってしまった。
その彼女もカマルグではすっかり元気を取り戻してくれて、全員にとって忘れらない良い旅となったのは、以前 『カマルグの白い馬』 に書いたとおりである。



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コメント:

*

旅の思い出って不思議です。
アクシデントがあった時点では最悪~~なんだけど、
時が過ぎるとそういう思い出のほうがくっきりと残ります。

私はバルセロナで乗り継ぎ便に危うく乗り遅れそうになり、
荷物を運ぶデカいカートに乗せられて空港内を突っ走りました。
私を待って開けられた扉で早く早くと手を振ってくれた乗務員さんの笑顔!
体を小さくしてコソコソと乗り込んだ時の安堵!

残ったお金を使ってしまおうとお土産をあさっていて搭乗券を置き忘れたこと。

そもそも旅の初めにつまずいて、
両替をする前にお茶をしてしまい支払いが出来ない。言葉が通じない。
おろおろしていたら神の助けか日本人がいて助けてもらうという出だしでした。

スムーズだった旅はあまり覚えていないのです。
へんですよねー(笑)

2016/02/15 [ムー] URL #qiVfkayw [編集] 

*

お陰様で、September30さんにこのカフェのことを伺っていたので、私たちは外のテラスでコーヒーだけを飲み、悲惨な経験をせずにすみました。感謝です。私たちが行った時は、観光客で溢れかえり、ほぼ満席でしたよ。(1)の写真は、コロシアムの前で撮影されたのでしょう? 私の撮った写真は、超下手くそですが、同じおみやげ物屋さんとブラッセリーが写っています。このおみやげ物屋さんで、ゴッホの絵のマグネットを買いました。ランチは他のところでしたのですが、私たちのフランス旅行は、どこに行っても食事が美味しくて、予想以上によかったんです。モンサンミッシェルやロワールのお城巡りはパリからツアーで行ったんですが、そのツアーで出た食事以外は。あれからもう1年以上経ってしまいました。フランス、また行きたいです。
2016/02/15 [けろっぴ] URL #ok7oinrE [編集] 

* Re: タイトルなし

ムーさん、

一見したところしっかりし過ぎていて、失敗なんか絶対にしそうに無い女性が
時々ポカッと抜けたことをするのは可愛くていい。
そういう女性には (ああ このひとにはやっぱり俺がついていてあげなきゃ駄目なんだ) と
騎士的保護感を感じて愛しくなってしまう。

ところがそれが男性の場合はまったく逆で
ふん、ふだん偉そうな顔をしやがるくせにみっともねえったらありゃしない
と、バカにしてしまうのはこれは完全に僕の性差別の結果かも。

そういう僕だって旅先でのアクシデントは幾つもあるんです。
スイスのローザンヌで汽車の切符を買う時に指定席を買い忘れ
おかげで家族全員がギュウギュウ詰めの車内でフランスのニースまでの何時間を立ちっぱなし。
あの時の辛さは女房など今でも思い出したように口にするのは、さっきの僕じゃないけど
ふん、ふだん偉そうな顔を… と思ってるのに違いない。

あ、それから僕は日本へ向けて発つ時にパスポートを家に置いてきたことがある。
大慌てで家に電話をして息子に届けさせて
飛行機の離陸を数分間待ってもらい、なんとか無事搭乗した時の安堵感はムーさんの体験と同じ。
あの時の息子だって何も言わないけどやっぱり心のなかで
ふん、ふだん偉そうな顔を… と思っただろうな。

それから忘れられないのは
何十年ぶりで東京へ行って勝手がまったくわからず
駅かどこかの公衆トイレで用を足したあと、トイレットペーパーの設備が無いのに気がつく。
入り口にティッシュの販売機が備えてあったのはそのためだと気がついた時はもう遅い。
困りに困って、カメラバッグの中にあったレンズティッシュ(名刺大のサイズで超薄い)を
何枚も何枚を使ったことは、これも忘れられないアクシデントの思い出です。
そういえばムーさんも、どこかのトイレへ必死の状態で駆け込んだ話を
前のコメントのどこかに書いてたよね。(笑)




2016/02/15 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: タイトルなし

けろっぴさん、お元気ですか?

実はこのアルルの記事を書きながら、去年このカフェへ来たけろっぴさんのことを思い出していました。
あれはたしか9月でしたよね?
このカフェに客が溢れていたと書かれたのを覚えてる。
まだ観光シーズンの最中だったからだろうな。
僕らがここへ来たのは11月で、オフシーズンのフランスは(パリ以外は)どこへ行ってもひっそりとしていました。
レストランやホテルはシーズンの終りとともに人員を減らすので
その結果、サービスや料理の品質が落ちるのかもしれないね。
でも、観光色の消えた閑散とした土地を旅するのは、かえって風情があって嫌いじゃない。
この次のヨーロッパ旅行は真冬のヴェネツィアと決めてるんだけど
さて実現するのがいつのことになるのやら…


けろっぴさんがあの時パリで買って送ってくださったステッカーは
今でもアウディのバンパーに健在です。
2016/02/16 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

こんにちは。
ゴッホのカフェの対面のホテルに宿泊しました。
カフェでは朝のコーヒーしか飲まなかったのですが。
良かった。そこでご飯を食べなくて。なんとなく興味を惹かれなかったのです。雰囲気一発的な気配が漂っていて。
鼻が異様にキくんですよ、わたしは。
あはは。
2016/02/16 [micio] URL #O/XG6wUc [編集] 

*

冬のヴェネツィアですか。。。寒そう。。。
でも、妄想に浸るのには最適な季節でしょうね。
私にとって、ヴェネツィアというと、ヴィスコンティの『ヴェニスに死す』が浮かんでくるので、夏。。。いや、秋がいいかな。
実際に行ったのは、5月でしたが。。。

南仏でも、11月はオフシーズンなのですか?
気候がよくて、住みやすそうな所なのに。

面白いなと思ったのは、以前September30さんは、フランスがお好きとおっしゃっていたのに、いまはヴェネツィア。
私は、以前はまたイタリアに行きたいと言っていたのに、その翌年フランスに行ったら、すっかりフランス好きになってしまって。
そのステッカーがボロボロになったらお知らせくださいね。
きっとその時が『パリに行く時だよ』、という天の知らせと思いますので。
2016/02/16 [けろっぴ] URL #ok7oinrE [編集] 

* Re: タイトルなし

micio さん、こんにちは。

お久しぶりだけど、誰も傷つけず誰にも傷つけられないで生きていますか?(笑) 

そうなのか。アルルのあのカフェの真ん前のホテルに泊まってたんだ!
ねえねえ、誰と? 
よけいなお世話と云われそうだけど、すごく気になる。(笑)


カフェやレストランで、見かけはすごくいいけど出てくる料理がぜんぜんダメだったというのは
僕は数知れず経験があるけど、その逆に
見かけは悪いのに料理がすばらしかった、というのはそんなになかったような気がする。
その理由はたぶん、見かけが悪いとつい入る気にならないからかもしれないね。
でもそんな場所って東京なんかにはいっぱいあるんだろうなあ。
2016/02/16 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: タイトルなし

けろっぴさん、

そう、南仏はというよりヨーロッパは、11月といえばどこへ行ってもオフシーズンでしょう。
オフシーズンの旅の良いところは、観光客の数が圧倒的に少ないということもあるし
それになによりも
僕らの借りる家やアパート(ホテルに泊まったことはほとんどない) の家賃が
信じられないほど格安になる、ということ。

たとえば南仏の Vaison la Romaine では何百年前の大きな農家を快適に改装した家に
違う季節に2度滞在したんだけれど
もしシーズン中なら1週間の家賃が$3000もするのが
僕らが行った3月と11月には、$800 と信じられないくらいに値段が落とされる。
現在ではたぶんもっと値上がりしてるだろうとしても
5ベッドルームのこの家を数カップルでシェアすれば、滞在費がうんと少なくて済むのです。
そのぶんほかのところで贅沢ができるというものじゃない?

もっともシーズンオフには閉まってしまう施設や店が多いので不便ということはあるかも。
でも僕はちっとも気にならなかったなあ。

今の僕はフランスよりもイタリアが好き、というふうに自覚したことはないと思う。
ただ、フランス語にはお手上げの僕がイタリアならカタコトで言葉が通じるというのは
やっぱり大きな魅力の一つなのだろうね。
冬のヴェネツィアでアックア・アルタ(高潮)の水に沈む町を見たい
というのは、これは完全にフォトグラファーとしての願望なのです。
2016/02/16 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

*

旅行先でホテルではなく、アパートや家を借りるというのは楽しい体験ですよね。一度だけ日本から駐在で来ていた友人家族と一週間ケープコードの大きなサマーハウスマンションの別宅を借りて過ごしたことがあります。ヨーロッパまで一緒に何家族もでハウスを借りるという友人を見つけるのは我が家には難しいです。そういう意味でもSeptember30さんの交友関係の広さ深さにはびっくり。すばらしい!トスカーナ地方に行った時、フェラガモのエステートに泊まったんですが、そこは2家族泊まれるようになっていて、頼めばコックさんも来てお料理してくれるとのこと。その昔ケープコードに一緒に行った親友と一緒だったのですが、こんな素敵な所に一週間とか滞在できたらいいのにね、と話したことでした。(高すぎて私たちにはとても無理)。それができる友人がたくさんいるわけでもなく、また、いたとしてもなかなかスケジュールが合わず、難しいです。実は今、その友人夫妻(今はブルガリア駐在)からブルガリアにおいで、またヨーロッパ一緒に旅行しよう、とのお誘いが。。。どうしようかな。。。

『ヴェネツィアの水に沈む町を見たい』
なるほど。
納得です。
芸術家はそうやってすばらしい作品を作り上げていくのですね。

私がヴェネツィアに行った日の二日前まであのサンマルコ広場が水に浸かっていたとのことで、私たちは、『よかったね〜。』だったのですが、それは俗人の考えだったのですね。
2016/02/18 [けろっぴ] URL #ok7oinrE [編集] 

* ヴェネツィア

お久しぶりです、ご無沙汰しています

冬のヴェネツィアでアックア・アルタ(高潮)の水に沈む町を見たい

これって随分前からの私の願望なんですよ
それを知ってかどうかは判りませんが
友人が日本の有料チャンネルWOWOWで放映された
「ある海辺の詩人」という映画を録画して送ってくれたのです

舞台は厳密にはヴェネツィアではなく南にあるキオッッチャという町
この町には1週間家族で滞在したことがあります
ヴェネツィアのように観光地化されていませんでした 
さて、今はどうでしょうか?

水に沈む町を背景に
中国人と旧ユーゴスラビア人の移民同士の心の交流
それが縦糸横糸と織り込まれなんとも哀愁深い切ない
あとを引く映画でした
先ずは映画を見てくださいね

ペッシュクルードさんはご存知と思いますが、
ヴェネツィアの観光客の数がはんぱ無いです

私が初めて行ったのは1980年9月でサン・マルコ広場にグランドピアノが出て
周りの回廊に沢山並んだテーブルでワインを飲みながらの良い雰囲気でした
3回行きましたが最後は10年ほど前でした
その時にはまだそれほどの観光客ではなかったのですが、でも多くはなっていました


そして2年ほど前のこちらのテレビの報道番組で見たのですが
広場は人がぎっしりでぶつからないでは歩けないほど
沖合いには大型クルーズ船が停泊して何千人もの人が乗って
住民ははどんどん減り、特に子供がいなくなり、なんと小学校が無くなっっちゃった!

ほかにも数値を沢山挙げたのですが正確には覚えていません
ただ計算器を片手に見ながら、1日数をはじいてびっくりしたのは覚えています
異常な都市というようなタイトルだったような・・
2016/02/18 [のほほん] URL #60nqeuCY [編集] 

* Re: タイトルなし

けろっぴさん、

気心の知れた同士の複数カップルがいっしょに過ごすのはほんとに楽しいですよね。
でもチームメンバーはよく考えずにうっかり選んでしまうと
二三日の小旅行ならともかく、2週間もいっしょに生活するとなると
やはりいろいろと問題が出てくるようですよ。
僕らの場合はそれがまったくなくて (もっともそれぞれの夫婦間の喧嘩はよくあった。(笑))
このままどこかで60年代のでコミューンみたいな複数夫婦の共同生活をしようか
なんて冗談が出たくらい。

このM夫妻など、何度も僕らといっしょにヨーロッパ旅行をする前には
近所とか知人のカップルとうっかり旅行をしてしまってそのたびに(数日の旅行だったのにかかわらず)
帰国してからはお互いに口もきかない仲になってしまったという経験があるらしい。(笑)

ブルガリアというのはとてもおもしろそう。
でも現在の中近東の危機的な状況では家族旅行となるとちょっと考えてしまうかな。
僕一人だけなら喜んで行きそうだけどね。
危機的といえば中近東に限らずヨーロッパ中が今はそうらしいから
わざわざそこへ飛び込むことにはつい考えちゃうでしょう。
ここしばらくは様子を見るべきかなあ、と思いました。
そのへんをブルガリアのお友達は何と言ってるのでしょうね?

もっともその危機感というのは
われわれがメディアに必要以上に煽られているという感じがあるんですけどね。

2016/02/18 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

* Re: ヴェネツィア

のほほんさん、お元気でしたか?

「ある海辺の詩人」(原題 "Io sono Li') は Amazon でも Netflix でも見せていず
買うしか見る方法はなさそう。(たぶん買わない)
でもこの映画の中のキオッジャ(Chioggia) という村には
フォトグラファーとして大いに興味をそそられて、いろいろ読んでみました。
ペッシェクルードさんは行かれたことがあるのだろうか?
ぜひ知りたい。
ヴェネツィア本土を避けて対岸のキオッジャに1週間滞在したというのほほんさんに
うまい! さすが! と感心です。
ほんと、今ではここはどの程度の観光地化が進んでるのだろうね。

僕の最後のヴェネツィア訪問は2007年で
観光客が運河に落ちそうになるほど溢れていました。
毎朝5時に起きてまだ寝静まっているヴェネツィアをようやく独り占めできたんだけど
おかげで寝不足になり(家族と一緒なので早寝なんてできない)
そのうえレストランの飯は不味いし(良い場所を知らないから) でさんざんだったけど
そのかわりいい写真をいっぱいものにできたのですべてが帳消しに。
もちろんまた何度でも行きたい。

住民がどんどん減り子供もいなくなり学校も無くなるなんて
世界一の観光都市としての運命をしょってるだけじゃなくて
島自体がそのうちいつかは水の底に沈んでしまうということを考えると
ヴェネツィアは悲劇的な魅力をもつ異常な都市と言えますよね。
2016/02/19 [September30] URL #MAyMKToE [編集] 

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